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下書きばかり溜まって
飲み込まずにずっと反芻していた。
言葉にするのは勿体無いような感情と、
写真には写せない、目に焼き付けたい景色を、
血が滲むまで心と身体に刻み付けた日々。
でも過ぎ去ってしばらくしてしまえば、果たしてそんな日々に何の意味があったのかと、良い部分をひとつでも見つけないとやり切れないような空気感になって、冷める。
一方でディテールは日記帳に文字として残してあって、それはもうゾーンに入った自分が一夜限りの言葉で記してあるので、結局追って読み返してみても、解せぬ。
それでいて体というものは本当に動物的なもので、あの時の非日常的な胸の鼓動や感情のバグを記憶しつつ、なんの波もない現状と冷静に比較できるので、萎える。
さらにはどっちの現実がリアルなのかが分からなくなって、今を信じようとするものなら、あの時の感情はバグだった、浮かれてた、結果的に消えてしまったのは泡沫だからと、諦める。
という思考回路をこの先あと何巡繰り返すのかと考えると気が遠くなって、滅入る。
能動的な感情ばかりで形成されている人間は私にとは別の人種だからと悟りつつ、こんなにも負のスパイラルしかないのに36年も存続している私という生命体を、敬える。
どーする、今夜?
とりあえず、飲もう。
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