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7/17 放送:ハイパー起業ラジオの文字起こし

こんにちは。SWC(Sloth with Creators)メンバーのKaoriです。
今回は、けんすうさんと尾原さんの「ハイパー起業ラジオ」より、
7月17日放送回の "#5-2 金利って悪?儲けて社会を良くする金利と信用の話" の文字起こしをお届けします。

本当は音声をAIに読み込ませて文字起こしして、要約して、ショート動画にまとめて・・・・というのをやるつもりでしたが。

全くうまくいきませんでした。
なので、ラジオをスマホのボイスメモで録音して、それをAI文字起こしツールに入れ、再び聴きながら手動で修正する、という力技を行いました。

わたしの独断でカットしている部分や、言い回しを変えている部分もありますが、お二人の会話の大筋からはズレないように気をつけています。正確な文字起こしとは言えませんが、何かのお役に立てれば幸いです。
この記事を元に、他のコンテンツを作っていただいても構いません。
※けんすうさんご自身も許可されていますが、有料販売はお控えくださいとのことです。詳しくはこちらの投稿をご覧ください。


以下、Kはけんすうさん、Oは尾原さんの発言です。




K:それでは信用スコア編第二回でございますが。前回は簡単に信用スコアってこんな感じだよ、レビューとかもそうだよね、みたいなお話をしましたが、今日はどんな感じでしょうか?

O:前回はネットの本質という話をしましたけれども。我々はハイパー起業家ですから、ネットの本質大好きでありながらも、やっぱビジネスとしては儲けなきゃ意味がないわけよと。要は、信用スコアの裏表になる話として、信用できない人には金利取りましょうとか。信用できない人には、保証費払ってもらわないと困りますねんっていう、ナニワ金融道の話があるわけですね。なので、第2回は信用って儲けに直結するよ。
3つの軸っていう話をしていきたいな。

K:面白そう。いいですね。

O:だからさっき信用スコアっていう話は、ネットの本質として見た時に新しい繋がり・遠くの繋がりを作って、その人と取引をするときに大事な指標になりますよねという話は第1回の話なんですけど。実はでも信用をその儲けに つなげるっていう話になってくると、まあナニワ金融道・金融につながっていくわけです。
金融ってビジネスとして大きく分けると4つなんですよ。第1回で話した取引・決済ですね。2個目が投資。投資の話はちょっと今回は外して、信用スコアが儲けに直結するところで言うと、3番目の融資・ローン。要はお金を貸すとかものを貸すっていう話と、あと保険です。結局その未来に対して先にお金を借りるから冒険をしやすくなるねっていうのが、まあ融資で。一方で未来で何か起こったらリスクに対してお金を払ってあげるからっていう風に、保証をするっていうのが保険なわけです。ぶっちゃけな話、このね、融資と保険というのがベリベリ儲かるわけで。じゃあ儲かる秘訣っていうのが信用スコアっていう話なんですよね 。
ちょっとコテンラジオっぽい話をするんですけど。金利を取る、要はお金を貸す時に利息を取るっていうのって、キリスト教は止めるぐらい・禁止してたぐらい、実はここってタブーだった時代があって。結局その貸す側が借りる側に対して金利をつけていくと、金利だけでどんどん支払いが増えていくから貧富の二極化につながるから金利はやめた方がいいよね、みたいな議論があったわけですけど。
今や世界中の時価総額トップランキング、トップ8はIT系が占めて、先日NVIDIAというAIのコアのチップを作ってる会社がAppleの時価総額を超えましたね、みたいにITのように見えるんですけど、実はこのトップ8の中には常にバークシャー・ハサウェイっていう、お金を投資するところのトップが 入ってるくらいやっぱり金融って儲かるんですよ。
じゃあそもそもの話なんですけど、金利って悪なんでしたっけ?って 話があるわけですよ。これってどういうイメージありますか?だってシリアルアントレプレナー企業家として、数々の人から融資と投資を受けながらやってるわけじゃないですか、けんすうって。

K:そうですね、やっぱ金利、 僕はそんなに悪だと思っていなくて。やっぱり手元に資金がないとできないビジネスってたくさんあるけれどもそれを金利というものがあることによってお金を借りれたりとか、新しいビジネスを立ち上げられるので、とてもいいなと思う一方で、 お金持ってる人がめちゃくちゃ有利で、お金持ってるだけでめちゃくちゃ儲かるっていう 面もあるので、貧富の差はつくっていうのもそうだろうだと思ってます。

O:そうでしょ。でも、信用スコアがあれば、そこが開放されていくんですよっていうのがポイントなわけなんですよ。まあこの話に入る前に、やっぱり日本人って 低金利でずっと続いちゃってるから金利が高くなるっていうことがやっぱ悪になるっていう話だったりそこをビジネスにするのっていいことなの?みたいなことの、やっぱバイアスがあるから。そこをちょっと話したいんですけど。例えばけんすうって多分家を買うときの住宅ローンと会社で借りるときって結構金利差ありますよね?

K:金利差めちゃくちゃありますね。 言えない範囲ですけど多分3倍ぐらいありますね。

O:そうですよね。じゃあその事業をやる時の 今借金が金利が3倍なのって悪なのかって話なわけですよ。結局その金利っていうもので ベンチャーへの投資を、ある種金利的に捉えると、ベンチャーで投資家の金利って まあ18%から19%ぐらいで回らないと困るよねとか。 特にシーズ投資とかだと24%ぐらいで回らないと困るよねっていう話になると、これ借金で考えたら18%の金利とか24%の金利ってとんでもない金利じゃないですか 。

K:そうですよね。確か消費者金融の上限が18%とかでしたっけ。

O:そうですそうです。だけど、なんで投資として18%から24%のリターンがあってても、その投資を受け入れるのかっていうと、言い方悪いけどを起業って5社に1社くらいしか儲からない。残り4社とかが死んじゃうとかっていう世界だから、その残った一社で儲けない限り 残り4社に投資できないわけですよね。そうすると金利が20%ぐらいで10年で回すと大体4倍ぐらいになるので。そうすると4社に1社しか生き残らなくても安心してお金を投資できるという環境を作っているわけですよね。つまり消費者金融って上限金利である 15.8%から18%ぐらいの金利を取ることって悪なのかっていうと、実は10%ぐらいの人がお金を返せずに終わるっていうことを前提で飲み込んで、それでもその10%ぐらいに返せない人でも、お金がないと次の生活が困って動けなくなっちゃうからその人に貸しましょう って話なんですよね。つまり何かっていうとその金融ビジネスの本質っていうのは 最初に言ったように、ある程度失敗する人がいるかもしれない、 でもその失敗する人を乗り越えて他の人がお金を返してくれるから、だったらお金を貸すことによって未来の冒険を増やしましょう 、これが正確な投資であり融資の世界ってことですよね。

K:でも嫌われてはいますよね、なんとなく。その金利とか消費者金融とかなんか悪どいイメージがあったりすると思うんですけれども。 なんでなんですかね。

O:そこは、結局金融というものが2種類に分かれていて。今困ってるからどうにかしたいというお金をかかける人が元でにしてより大きな収入を得ることができるからお返しするよという2種類があって。やっぱり、例えばわかりやすい話で言うと、マイクロバイナンスっていうですね、バングラディッシュにあるグラミンバンクって知ってます?

K:はい、知ってます。発展途上国の人たちにお金をお貸しして、服作る人にはミシンか何かを買って、そこで収益上がったら返してね、みたいなやつですよね。

O:そういうふうに、事業を作るための最初の資金を借りてくるっていうような。将来お金がお金を生むような、将来自分の事業がお金を生んでくれるから、お金を借りるよっていう性質っていうのが、日本でいつの間にか 総中流社会で総サラリーマン社会という風になったから。 それを元手に何かをするっていうよりかは、生活をつなぐために借りる。そうすると貧しいところにつけ込みやがってっていう風に見えちゃう。

K:それはありそうですね。貧しい人たちが上のステップに行くためにお金を貸して事業を起こしてもらってみたいな感覚がほとんどないってことですね。

O:そうです。だからさっきのグラミンバンクの例なんて分かりやすくて。グラミンバンクってそういう風に世のため人のために、小作人として その田畑を借りている人に搾取されているところを自分やりましょう・自分で事業をやりましょうというふうに、慈善事業のように見えるんですけど。金利何%だと思いますか?

K:結構高いんじゃないですか?要は返すあてがなさそうな人に貸すので。

O:そうです20%取ってるんですよ。逆に言うと20%取られたとしてもその人が搾取をずっとされて貧困から抜け出せないというところから、抜け出せるチャンスがあればいいっていう話だし。逆に20%を取ってるってことは、言ってしまえば10%とか15%の人は返せなくて夢敗れる人もいたとしても、夢に挑戦する人が増えればいいってことが、金利っていうものがビジネスにおいて大事になってくるってことですね。そうすると、信用スコアの話に戻ってくると、 結局そこにおいて僕たちは借金を返せるんです っていう実力を示すことができれば、あなたは、いや普通だったら10人倒れる 10人に1人10%倒れるけれども、あなただったらそのビジネスの成功確率が高いから、5%しか倒れないよねっていうふうに思えれば金利を半分にしてもいいわけですよね。

K:なるほど。これ債権とかがまさに、そのいわゆる格付けみたいになるじゃないですか、あれの信用スコアなんですよね、きっと。

O:そうです。ただ債権というものは、会社が事業をやる時に、その何%でお金を増やしてお返しするので、ぜひうちの債権を買ってください、という意味なので、資金を調達するというものなんですけれども、じゃあこの資金を調達する時に、お前のところ倒産するかもしんねえじゃねえか、とか、お前の事業がうまくいくかどうかわかんねえよ、みたいに、一人一人が吟味してると大変になっちゃうので、そのフィデリティだったりとか、ろんな格付けの会社が、ここは Aプラスですよとか、Bマイナスですよとか、プロが評価することによってその投資しやすくする、というある種、外部の専門家がつける信用スコアですね。

K:あれ見てよく思うんですけど、グーグルってめちゃくちゃ金利低いんですよ。なのでグーグルって今でも儲かってるのにさらにお金を安く集められるじゃないですか 。でもやばい会社って金利めっちゃ上がるので、 すごくお金を調達するコスト高い上に、本業で儲かってないからより苦境になっていくじゃないですか。そういう歪みってないんですか?

O:だからそこは、逆に言うとそこに歪みがあるから、そうじゃない人たちでも信用を食べることによってエントリーに変えることができますよね。っていうところが新しい信用スコアの話。 日本初で、めちゃめちゃタクシードライバーとか、シェアライドのグラブドライバーに使われている、プラットフォームにGMSっていう会社があって、ここは何をやってるかというと、まあ、東南アジアにおいて、労働者がやっぱり一歩目に自分でビジネスができるようになるっていうのは、 タクシーって大きいんですよね。 でもタクシーの人たちって当たり前だけど車を持ってないとできないじゃないですか。だから、安全運転をしている人だったらその車のローンが安く組めますということをやっていくことによって、持たざる人でも持てる人に変わっていくということにしたんですよね。

K:これ、持たざる者というのは、要は今お金がなかったりするけど、もうめちゃくちゃ安全運転していれば、多分、この人タクシー運転手として、これから稼いでいくだろうみたいな。今まで信用スコアにならなかったものを持ってきた、みたいなイメージですか?。

O:そうですね。だから、このGMSは何をやっていたのかというと、車にがちゃんとつける装置を提供していて、この装置が安全運転をしているのかっていうことを、加速度センサーで急ブレーキ踏んでないかとか、GPUと連動してちゃんと赤信号を守ってるよねとか。っていうようなところを見ていくことによって、他の人よりも圧倒的にこの人は事故らない運転をしてるなっていうのを行動のデータで見ていくことができるわけですよね。 そうするとこの人だったら安全運転をしてるから他の人だったら事故をするからこの人はタクシーとして稼げなくなるかもしれない何しろお客様からいいレビューがつかないからお客さんがつかなくなるかもしれないっていうことを、行動だけで判定ができるので。そうすると真面目にコツコツやっているという行動データがその人の信用になり、その信用が評価されると安い金利で車が借りれる。 最初にデポジットの金額をしなくても車が借りれる。そうするとやがてコツコツやっていくと、その人が低金利で車を買うことができるから自分の車で働けるようになっていく、からいつかローンも返せるようになるわけじゃないですか。そうするとやっぱり貧困から抜け出すっていうようなところになったりするんですよね。

K:これはいいですね。要は貯金がないから銀行口座が通帳もないし、お金払ってるかもわからないのでお金貸せませんよってなってたのが、 その安全運転してるっていうのが稼ぎの証明になる 、そんな感じなんですね。

O:しかもここにプラスアルファして例えば東南アジアであるグラブとかで先ほど言ったようにお客様からのレビューみたいなものも入ってくるわけなので、この人は愛想いいよね見たいなことが分かってくると、いけるよねっていう話だと思う。同じように東南アジアではシェアライドのグラブとトヨタが組んで 、そういう人たちに1日いくらで車をお貸ししますみたいなサービスも実験的にやってたりするんですね。そうすると最初はレンタル代が高くても1週間2週間運転していると、あなただったら事故らないから1日のレンタル代を低くしてあげますよ、である程度3ヶ月なり半年継続してやっていくとあなた見込みがありますねと、じゃあローンで車買いませんかと、こういうふうにコツコツ行動データを貯めていくことによって私は事故らないですっていうリスクを減らすっていう1個目。2個目がそれを続けていくと私は習慣的にそれを続けていける人ですっていう証明になるから。じゃああなただったら安心してお金を貸せますねっていう段階。こういうものをステップアップしていくことによって、さっき言ったようにお金を持ってるから信頼がたまって、信頼がたまってるから安くお金が借りられるからさらに勝負が受けれるみたいな二極化から、どっちかっていうと小さく積み上げていくていうことの階段を広げていく。こういうことができるフェーズにしていくんですよね。

K:なるほど なんかよく会社員の時は不動産を借りるの簡単だったけれど、独立したらいきなり借りれないとか、クレジットカード作れないとか、あれは要は正社員で大きな会社にいれば稼ぎが安定するだろうっていう信用スコアが所属先ぐらいしかなかったからそうやっていたけれども、他の方法でも別にそれが担保されるんだったら全然稼げるよねっていうことですよね。

O:そうそう。 だから単純にわかりやすい話で言えば、ココナラさんみたいなフリーランスの方でもイラストの受注発注を受けてみたいなプラットフォームっていっぱい出てきてるわけじゃないですか。そうすると今まで僕も含めてフリーランスの人って銀行からお金を借りにくかったりとか、不動産を借りれなかったりとか、そういうふうなものがあるわけですけれども、実際ココナラでそこまでスコアがあるんだったらこの人は大丈夫だよねっていった1段階目のリスクがない。2段階目のこの人はもう… 形状的にずーっとちゃんとお客様から信頼続けてるからこれからもそれが続くだろうっていうものが見られると、ココナラのスコアが高かったらお金が借りれる未来みたいなことがありますよね。

K:ありますねアメリカでもカラットフィナンシャルでしたっけ、クリエイター向けのクレジットカードを通知させてやってYouTubeでこれだけ再生されてれば広告代入るよねとか、そういうデータを見るって言ってて、確かに有名YouTuberの人って絶対お金稼いでるだろうけど既存の信用スコアを使っちゃうと貸せないよねになっちゃうので。 金融機関にとってもビジネスチャンスを逃してるっていう状態だったわけですよね。

O:そうなんです。 おっしゃるように、この信用スコアが作る社会っていうものが3つあるっていう話があって、 1つ目はやっぱりそうやってリスクを可視化できるから 今まで経済活動の中に入れなかった人の裾野を広げる。 これが1個大きいわけですね。2個目が じゃあそれが定常的に 続けられるっていう風になってくるとじゃあ今度は自分がやる事業 、それはフリーランス的なものなのかシェアライドだったりタクシー的な運転手なのかそれはエアビー的な部屋を貸すのがめっちゃうまいよっていうことなのかっていう風に、自分の仕事を事業に変えていくっていうところに上げていけるっていうところも大きいわけですね。だからこの前もゆうこすさんと話をしてて、今ゆうこすさんってライバーって呼ばれる主にゆうこすさんはポコチャとかで投げ銭をもらって生きる方々の日本で一番の事務所になってるよね。 彼女が言ってたのは同じで、やっぱり結構シングルマザーの方々とかがお子さんを見る時間が空いた時にライブをやって月20万ぐらい稼いでる人が増えていて。やっぱりこういう人たちが部屋を借りたりとか 何かをするみたいなことを支援できるような資格みたいなものを提供できないかなみたいな話があって。こういう風に1番目の裾野を広げることによって社会を優しくしていく、こういうのをインクルージョンファイナンスという言い方をしたりするんですけど、こういうのの効果は強いと思うんだよね。

K:すごくいいですね。シングルマザーの人で配信で稼いでますだと、今までだったらそれ無職じゃないってなって、借りれないとかが起こっちゃったわけですよね。そこは全然お金稼いでるので普通に貸しましょうって当たり前のところを信用スコアが何らかで担保されてできるようになる。それによって社会がもうちょっと滑らかになるっていうのができそうですね。

O:昔から、お天道様が見てるから真面目に暮らそうよみたいな話があったんですけどこれからってのは人のレビューとデータが見てくれるから真面目に暮らすといいことがあるんだよっていう。 そういう社会になっていくという風なことを考えていくと、最初に言ったように金利っていうものが悪っていうよりは金利っていうものをしっかりコントロールしていくことによってチャンスを増やしていく。こういうものが裏側に信用スコアがあるんだよっていう話がすごく大事になってくるんですね。

K:ネガティブな話をしていいですか? でもそれを言うと、なんか体調崩しそうな人とか病気の人は排除しようみたいな方向になるじゃないですか。なぜなら、払えないから、みたいな問題ってどう見るといいんですかね?

O:そのためにまず保険があるわけですよ。なので、本当は今日この第2回では3つの軸あるって話してたじゃないですか。で、2番目のその人の可能性を広げてあげるっていう話が盛り上がって、3番目の軸である何か失敗した時に補償してあげるっていう保険っていうものが3番目の軸として大事なので、3番目の話は次回話したいと思います。ただもう一個大事な話が、例えばUberとか乗っていると、この人が聞こえてるけど喋れない人なんですよっていうことが注釈できて乗ったりもできるんですよね。つまり今までだと喋れない人のタクシーって乗りたくないとか、そもそもタクシーのドライバーとして受け入れられないみたいなことがあるわけじゃないですか。でも考えてみてください。Uberとかグラブとかって目的地はアプリで教えてくれるよね。で支払いは現地に着いたら自動でやるよね。だから実は運転手の方は車が正確に安全に運転できるという能力だけあれば、他の能力って別にいらないわけよ。そうすると実はUberとかグラブによって、喋ることが困難な方々というのがむしろドライバーとして活躍されるということが出てきたりとかもしてるんですよね。こういう風にテクノロジーって本当に人間でしかできないことだけにフォーカスして、それ以外のことはもうAIとかにやってもらおうよっていう。 テクノロジー分業ができることによって入り口を増やすっていうのをしてるわけです。

K:オンラインミーティングとかもね、 これによって通勤とかが苦手な人とかでも、全然働けるよねとかで広げたみたいなのもそうですよね。

O:例えばVTuberみたいな、顔を出すのが苦手だけど声で人を明るくすることは得意ですみたいな方々に、就業機会を増やしたりとかしていて。やっぱ一つの強み、 しかもその強みっていうのは 天才的な強みじゃなくて コツコツやることの才能が一つあればそれ以外の部分は AIとか テクノロジーが埋めてくれるよっていうことが、こういうのバリューアンバンドルって言ったりするんですけども。価値を分解して、ここの部分だけ提供すればいいからねみたいな 。こういうのって僕はそのテクノロジーの、信用スコアとはズレちゃうんですけど、いいところだなって思うんですよね。

K:そうですね。これ話ずれたままいっちゃうと、尾原さんってやっぱりシンガポールとか海外に行った方が海外企業家と繋がれるのでいい一方で、しゃべって日本人に伝えるっていうすごくここもいいスキルがあるのに、これがコンフリクトするので 今までオンラインミーティングとか無かった時って 毎回移動したりとかすごい苦労されてたのが、ここ数年で一気に解決して 、こんな感じでシンガポールとか日本でラジオが録れるみたいなということもできるようになって とても生産性が上がったというか。2つの能力をめちゃくちゃ活かしてるって状態なので。これやっぱり10年前とか大変でしたもんね。

O:そうそう。だから逆に言うと今は僕みたいな歪な能力を持っている人間を活かしやすくなっているというふうに捉えることができて、それってやっぱり最初に話した インターネットで遠くにあるものをピンポイントでつなぐことができるっていう力があるから、だと思うんですよ。わかりやすい話で言うと 、これはもう7年前かなスイスで、あるゲーム開発会社があったんですけど スイスで 日本人向けの美少女ゲームを作ってる社長がいて。なんで日本行かないの?って言うと、「いやいや、尾原さん、僕スイス愛してるんですよ」と。だからできるだけスイスで暮らしたいっていうのもあるし、あともう一個、「僕が日本に行ったら、日本ではそういうゲームを作る会社がたくさんあるからいい開発者が雇えない」と。でもスイスにいたら、「日本のためにできるの!?美少女ゲーム?」って言ってありえないぐらい優秀な エンジニアが集まってくれるんですよ。こういう一つの尖りっていうものが他のことを犠牲にしなきゃいけないからなかなか活躍できなかったっていう方々が繋がるっていうことが大事で。だから僕はよく日本語でグローバルビジネスイコール世界を均一に出ていくみたいなことを想像する人多いんですけど、本当のインターネットにおけるグローバルってのは、ローカルでピンポイントとピンポイントが繋がることによって、その歪みを肯定しながら生きることができるっていうことだと思ってるんですよ。

K:なるほど、それいいですね。いい話。

O:しかもこの歪みっていうことが遠くにいて一回も会ったことがなくても、信用スコアだったりレビューだったり、その人が作ったものの履歴になったりというのが可視化されることによって、遠くにいても何の問題もなくゼロスタートでいきなり取引をすることができる。これはやっぱりネットが遠くをつなぐということと、その信用というものを可視化するというものが、コインの裏表だった、というところもいい話なんじゃないかなと思うわけですよ。

K:なるほど、ありがとうございます。

O:というわけで、次回はその3つの軸の3番目。 保険っていう話が信用スコアの中でも大事だということを話させていただきます。なるほど、それいいですね。いい話。 しかもこの歪みっていうことが遠くにいて一回も会ったことがなくても、信用スコアだったりレビューだったり、その人が作ったものの履歴になったりというのが可視化されることによって、遠くにいても何の問題もなくゼロスタートでいきなり取引をすることができる。これはやっぱりネットが遠くをつなぐということと、その信用というものを可視化するというものが、コインの裏表だった、というところもいい話なんじゃないかなと思うわけですよ。 なるほど、ありがとうございます。 というわけで、次回はその3つの軸の3番目。 保険っていう話が信用スコアの中でも大事だということを話させていただきます。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!
ぜひラジオもお聴きください。


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