見出し画像

日本美術の魅力 〜今行きたい美術展2選とともに〜

こんにちは!
美術館巡りが趣味のかおりです。

今回は日本美術について書いてみようと思います。
というのも今、日本美術のいい美術展が2つも!開催中なのです。
これを機に、日本美術はあまりピンとこないんだよなーという方にも、ちょっと気になってもらえると嬉しいです。

それではいってみましょー!


日本美術の好きなところ3つ

まずは僭越ながら、私が個人的に日本美術に魅力を感じるところを書いていきたいと思います。
共感いただける方、握手!
そうでない方も、そんな見方もあるんだ〜と読んでもらえればと思います。

キラキラしている

金でキラキラしている金碧障壁画とか大好きです!

金を画材として使うのは、西洋美術ではあまりみられないかなーと。
例えば風神雷神図みたいな。
キラキラして、でーんと大きくて、これぞ豪華絢爛!みたいなのに惹かれます。
単純な性格なのでしょうか。

多様なたくさんの人たちがでてくる

絵巻とか、洛中洛外図屏風とか。
ウォーリーを探せみたいな、あのわちゃわちゃ感が大好きなのです。
偉い人だけじゃなくて、庶民とかもいて、みんな好き勝手してる様子がとても楽しい。

建物を上から見た視点での描き方や、空間や雲とかを使って場面を切り替えてる手法にも、うまいことやるな〜!と関心します。西洋美術ではなかなか見ないですよね。絵巻物、という表現だからこその技法です。

洛中洛外図屏風とかは、わちゃわちゃしてて、かつ金色でキラキラしてて、大きい屏風で、最高です!

動物がたくさんでてくる

花鳥風月という画題や、鳥獣戯画にみられるように、日本美術というか、東洋全般かもしれませんが、動物や植物がでてくることがすごく多い気がします。

そして動物かわいい!
絵巻物には人がわちゃわちゃしつつ、そのまわりに動物たちがたくさんいて(犬とか猫とかすずめとか)、自然に人と動物が溶け込んでいる日常が垣間見れてなごみます。


今注目の日本美術の美術展

さて、個人的な好きポイントを挙げてみたのですが、今!見逃せない日本美術が見られる美術展が絶賛開催中!

どちらもなかなかお目にかかれないものばかりなので、ぜひチェックしてほしいです!


ボストン美術館展  芸術×力

会期:2022年7月23日(土)〜10月2日(日)
場所:東京都美術館

ボストン美術館といえば、日本美術をたくさん所蔵しているアメリカの美術館。歴史の教科書で、これはいかにも日本で所蔵しているだろう!という作品が「ボストン美術館蔵」となっていて、んん?と首をひねっていました。

が、ちょっと調べてみたところ、日本の近代美術史の立役者である、アーネスト・フェノロサや岡倉天心といった人物がボストン美術館の職員だったんですね。

今回の展覧会では、アメリカに渡った日本の美術品が帰ってくる!ということで、

・「平治物語絵巻」
・「吉備大臣入唐絵巻」

が、やってきます!

そう、大好きな絵巻ですよ!

どちらも人物の表情豊かで、ユーモアがあって、すごーくたのしい作品たちです。
巻物をぜんぶ広げて展示してあるので、余すとこなく見れます!

また、この展覧会の趣旨としては、特に日本美術に絞っているわけではないので、世界各地の「力(ちから)」が関わる骨太な美術品の数々を鑑賞できます。


日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱

会期:2022年8月6日(土)〜9月25日(日)
場所:東京藝術大学大学美術館

宮内庁三の丸尚蔵館の所蔵するお宝の数々が出品される貴重な展覧会です。
まさに「美の玉手箱」!

・春日権現験記絵
・蒙古襲来絵詞
・唐獅子図屏風
・動植綵絵
・屏風土代

といった5つの国宝が展示されます。

教科書などで見知った作品も多いのではないでしょうか?

他にも、

・源氏物語図屏風(伝狩野永徳筆)
・鮭(高橋由一)

などにも注目です。

そしてなんと動物コーナーも設けられているのです!

・矮鶏置物(高村光雲)

など。
かわいい。

宮内庁三の丸尚蔵館は現在新施設への移管準備のため休館中で、新施設の開館は来年秋の予定とのことなので、宮内庁の美術品をみれる貴重な機会です。

作品によって公開期間が違うので、お目当ての作品の展示期間をチェックしてからお出かけくださいね!


日本美術の魅力を満喫しよう

日本美術はやはり日本文化のなかで生きている私たちにとって、どこか安心で生活に溶け込んだ感じがします。

ここまで名品揃いの日本美術展が同時期に開催されることも少ないので、これを機会にその魅力に浸ってみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございます! スキやフォローも励みになります🙆‍♀️