【入門者向け】美術史の基礎を身につけられる本
なんの知識もなく美術館に行くのも楽しいことですが、少し知識があるともっと楽しめる(特に昔の絵は)という面も否定できません。
無理に知識を詰め込む必要はないのですが、「あ!ちょっと知りたくなったかも!」というときにお役立ちの本をご紹介します。
『西洋・日本美術史の基本』美術検定実行委員会 編(美術出版社)
美術検定 1・2・3級の公式テキストです。
美術史を知ることのできる美術検定の公式テキストというだけあって、基本的な美術史の流れと作者、作品が網羅されています。
巻頭のフルカラー年表は美術史の流れを把握するのにとても便利です。代表的な作品と作者がフルカラー年表としてまとめられているので、何度も見返しています。
本文の説明も、端的にその時代の背景や作品の特徴などがまとめられているので、美術館などで知らない作者に出会ったときには、索引で検索して時代背景などを知ることができます。
画材や技法についてもまとめられているので、美術館で作品につけられているキャプションの言葉がわからなくても、これを見れば理解できます。これさえ持っていればひとまず安心な教科書のような1冊です。
『近代絵画史(上)(下)』高階秀爾(中公新書)
印象派以降はいろんな人がいろんな主張をしながらわんさかでてくるので、一体この人何なんだ、、と混乱しがちです。同じような名前も多いですしね。
そんなときに参照しているのが、この『近代絵画史』。
新書なのでコンパクトサイズでお値段もお手頃。それなのに図版はカラー!という、最高の1冊です。
文章も、ストーリー的に語られているので頭に入りやすいです。
美術史がただの知識の羅列ではなく、さまざまに影響しあいながら進んでいく物語であると感じられるかなと思います。
同時に、著者である高階秀爾さんは、国立西洋美術館の館長を経験し、現在は大原美術館の館長を務めている美術史学者なので、学術的にもしっかりした内容となっています。
まとめ
美術は知識がなくても楽しめるし、あっても楽しめる。
そんな懐の深さがあります。
必死に知識を詰め込むというよりも、美術館に行く前や行ったあとなど「知りたい!」と思ったタイミングでこれらの本を参照してみてください。
新しい世界が広がりますよ!
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