No.7 俺は自分の中では饒舌だから
おしゃべりな私たち
「俺は自分の中では饒舌だから」は、内向型の夫の名ゼリフです。それを30年ほど前に聞いたときは、その感覚がまったくわからなかったのですが、EQを育むためにマインドフルネスをはじめるようになって、私も今はハッキリと「私も自分の中でおしゃべり」であることがわかるようになりました。前回の記事で、心の中で毒づいたことに気が付いたのもその一例です。
一般的には、内的対話(Internal Dialogue)と呼ばれるもので、内面の思考や対話を指す言葉には、他にも、自動思考(Automatic Thoughts)、自己対話(Self-dialogue)、自己内省(Self-reflection)、内的モノローグ(Inner Monologue)などがあるようです。
この内的対話に気づけるのは、EQの4つの能力のうち「自己認識」のひとつです。
私たちは1日のうち、何万回、何十万回とこの内的対話をしている、しかもその多くはネガティブなものである、といわれています。なんとまぁ。それらの内的対話を、「豊かに生きる」方向へ少しでも向けていきたいものですね。
では、本日もビジネスリーダー×EQシリーズをお楽しみください。
状況
あなたならどちらの反応になりがち? あなたの内側の声
A: 心の中で(ほんと保守的な人だな、、、この新しい方針は明らかに今後の成長に必要なのに、なぜ理解できないんだろう?)
B: 心の中で(その意見がどんな背景から来ているか、前に進むためには何が必要か聞いてみたいな)
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EQ解説: 自分と異なる意見が出されたとき、反発するような考えが浮かんでしまうのは、人間として自然なことですね。リーダーも人間だもの。しかし、「年上のメンバーは過去の成功体験に執着している、だから保守的」といった思い込みはないでしょうか。また、保守的な「意見」=保守的な「人」という短絡的な見方をしていないでしょうか。このリーダーが、自分の認知、考え方の癖、思い込みに気づいていないとしたら、それは「自己認識」が未開発である可能性があります。また、「なぜ」理解できないと責めている様子もうかがえます。相手の状況、考え、感情を好奇心をもって知ろうとする共感(「社会的認識」)も課題がありそうです。リーダーのこうした姿勢は、メンバーの意見を尊重せず、それによりメンバーは自分の経験や考えが軽視されたと感じ、反発心が高まるでしょう。その結果は、推して知るよしもありませんね。
EQ解説: このリーダーは、異なる意見が出されても、感情的に反応的ではなく落ち着いている様子がうかがえることから「自己管理」能力が高そうです。きっと、この心の声のあと、敬意と好奇心を持ってメンバーに理解するための質問をし、耳を傾けることでしょう。(「人間関係管理」) 相手が敬意や好奇心を持っているかは、私たちはすぐに感じ取るものです。こうしたリーダーであり、結果として、チーム内での信頼関係が深まり、異なる意見が出た場合でも、感情的な対立ではなく、意見の対立として建設的な議論に発展することでしょう。
本日も最後までお読みいただき感謝です!
明日からの1週間も、どうぞしあわせに働く1週間でありますように。
この変化の多い環境で今日も頑張るビジネスリーダーのみなさんを、心から応援しています。
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しあわせリーダーズ合同会社
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