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No.6 盛り上がらない会議、なんとかならん?
一瞬で美しい眼鏡にかけ替えた話
コロナ禍のある日、当時はやり始めた clubhouseを聞いていたときのことです。300人くらいが参加したそのバーチャルな空間で公開コーチングが行われていました。クライアント(コーチングを受ける人)は、自分自身もコーチとのことで、彼女は300人が聞いている前で自分のコーチングがうまくいっていないことについて、話し始めました。
公園を散歩しつつ聞いていた私は、
「コーチを名乗るくせに、そんなこともできないなんて」
「よくもまあ、そんな小さなこと、300人の前で話せるわね」
すみません、私は心の中でそう毒づいてしまいました。
その時、木の葉がぱらりと目の前を落ちていき、はっとしました。(木の葉の部分は脚色です。確か、何かきっかけがあったんじゃないかと)
「私、なんて濁った眼鏡で世の中をみているんだ!」
「私、こんな汚い心の持ち主ではなかったはず」
そして、眼鏡のレンズを拭き拭き、いや、フレームごと眼鏡を変えて、(ここも脚色です。眼鏡かけてません)澄んだ、純粋な心の眼鏡にかけかえました。すると、驚くほど正反対のことが見えてきました。
「この人は、300人もいる中で、自分の弱さをもさらけ出して、なんて勇気があるんだ、美しいんだ。ありがとう!」
と心から感動し、一瞬で変わった自分のその見方に驚きました。
私がEQを伝えていきたい理由のひとつがこれかもしれません。同じ出来事でも、自分のとらえ方、行動は選ぶことができる。その結果が積み重なってウェルビーイングに働ける、生きられる、と。
ということで、ビジネスリーダーとEQについてEQの4つの能力に照らし合わせて、本日もせっせと書いていきます!
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あなたならどうする?
心理的安全性:「盛り上がらない会議、なんとかならん?」
状況
アイディアを出し合うミーティングで、メンバーの発言が少なく会議が停滞しています。ほとんどのメンバーは発言を避け、消極的な雰囲気が続いています。
あなたならどちらを選びがち?
A: 「意見を出さないと、この会議の意味がないですよね。もっと積極的に発言してもらえませんか」(その後、ひとりずつ発言するようリクエスト)
B: 「なかなか意見を出しづらそうですね。では、まずそれぞれがポストイットに書いてみましょうか」
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A: 「意見を出さないと、この会議の意味がないですよね。もっと積極的に発言してもらえませんか」(その後、ひとりずつ発言するようリクエスト)
EQ解説:時に、リーダーがはっきりリクエストする場面も必要ですが、いつもこのパターンだとすると、このリーダーはメンバーの心の動きや、場に漂う全体の雰囲気を認識する「社会的認識」が未開発かもしれません。意見が出ていないという事実だけでなく、メンバーがためらっている様子に気づいているでしょうか。また、リーダーの発言に、自分の苛立ちが表情や声のトーンに表れているのだとしたら、自分の感情に気づく「自己認識」、それを適切に管理し行動を選ぶ「自己管理」にも課題がありそうです。確かに正論かもしれませんが、この発言では、メンバーはプレッシャーを感じ、さらに発言しにくくなるでしょう。また、無理やり発言したとしてもメンバーは自分の身を守るための形式的なものになり、創造性も低く、ミーティングの目的達成とはほど遠いものになりそうです。
B: 「なかなか意見を出しづらそうですね。では、まずそれぞれがポストイットに書いてみましょうか」
EQ解説: このリーダーは、まずメンバーの表情や雰囲気から「意見を出しづらそう」ということに気がついています(「社会的認識」)。そして、それを責めたり、変えることを強制するのではなく、誰もが平等に意見を出せる心理的安全性のある環境を作ろうとして工夫しています。(「人間関係管理」)。さらに、意見がでないことに苛立つ様子もなさそうです。おそらく苛立ちに対しうまく「自己管理」しているのかもしれません。そうしたリーダーの態度や促しで、メンバーはプレッシャーを感じることなく自由に意見を出しやすくなり、会議の雰囲気が和らぎ良質なアイデアも生まれそうですね。
緊急性が常に求められがちな昨今のビジネス環境下では、リーダーが指示、指導したくなる衝動、私も痛いほどわかります! しかし、そのアプローチになんとなく限界を感じるとしたら、ぜひEQを発揮した新しいアプローチを試してみて欲しいです。
あなた自身もメンバーも、活き活きと自分らしく働きながら、素晴らしい成果が出せることを願っています。
本日も最後までお読みいただき、心より感謝します。
弊社では様々なEQプログラムを通して、しあわせに成果を出すリーダー育成、チームづくりをご支援しています。ぜひお気軽にお問合せください。
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しあわせリーダーズ合同会社
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