海外生活ストーリー~北京短期留学編(3)口頭試験に失敗!語学ができる=優秀?~
北京短期留学編(2)では残念だったことを話した。その中でも特に残念だったのが、中国語勉強して2年弱。大学での成績はよい方だったのに入門クラスに入れられたことだった。
最初は自分はまだまだだと受け入れた。復習も兼ねて、最初から勉強するのもいい。しかし、最初の授業に出て私はすぐレベルとクラスの変更手続きをした。
なぜ低く評価された?
文法はいろいろ頭に入っていた。レベルは低いと思っていたが、まさか一番下の入門レベルに入れられるとは思わなかった。
そうなった理由は口頭試験だ。
最高に緊張した。おかげで今はそのときの記憶がない。ただ一つだけ、比較文の問題を出されたことは覚えている。
比較分の否定形を言わなければならなかったのに、うまく作れなかったのだ。もちろん言いながら「違う!なに言ってるんだ!」と心で叫んだ。緊張しすぎて、本当にパニック状態だった。
こういうミスを連発したのだろう。先生が最初からやり直したほうがいいと思うのも無理はない。
簡単なところ、確実におさえておくべきところでミスをしてしまった。緊張しいの性格はその時始まったわけじゃない。自分らしいとも思った2
試験直前にやっていたことがダメだった
そもそも口頭試験の直前、私が何をしていたかが間違っていた。
一生懸命、単語を覚えていたのだ。それも使う使わないかわからない難易度が少し高めの単語を。記述式のテストならそれもよかったからもしれない。しかし、会話となると話は別だった。
基本的な頻出単語も聞き取れず、簡単な文型も間違えてしまった。
じゃあ、どうすればよかった!?
基礎の単語をなめてはいけなかった。目で見てその単語を理解していても、その単語が自分で使えない、聞き取れないということは習得していないということだから。
それ以降、日常会話で使用頻度の高い基礎的な単語を聞き取れるように、そして使えるようになることを中心に学習した。
どんなに難易度の高い単語をたくさん知っていても、基礎がわからなければ会話にならない…
緊張して口走ってしまったへんてこな文法は、もうしょうがない。口が中国語に慣れていなかったことと、不安で失敗するかもしれないとずっと考えていた結果本当に失敗した。自分で引き寄せたようなもの…
こんな私でも言えること「語学は誰でもできるようになる。」
高校生のときは、自分が他の言語ができるようになることを想像していなかった。いろんな言語を話す人の脳は一体どうなってるんだろう?とよく考えた。
さらに英語ができる人は優秀、すごい!、天才!という価値観が日本にあることも、私をそう思わせた理由の一つかもしれない。私には絶対無理だと思っていた。
しかし、今思うと言語ができる人が天才なわけじゃない。優秀でもない。もちろん正しく勉強すれば効率よく早く習得するかもしれない。でも、誰でも絶対できる。
ついでに言うと、私は中国語と英語を同時に学んでみた。中途半端になるかもしれない。でもちょっと待って!そもそも言葉を完璧にマスターするなんて難しい。
日本語だって日々新しい言葉が生まれる。「違くない?」と言ったような日本語教師からすると「なんだその日本語!?」というものも浸透している。日々言葉は変化している。
まずは完璧にしようと思わず、気楽に生活で使う単語をマスターしていけば、その言語での会話はなんとかなると思っている。