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自己啓発本との付き合い方

私はビジネス書や自己啓発本が大好きで、新刊や人のおすすめを次から次へと読んできた。
(夫に自己啓発本評論家にでもなるの?と言われたくらい)

この本を読めば何か変わるかも。
新しい発見があるかも。
もっとすごい自分になれるかも。

明確な問いを持たないまま、何となく感じる日々のモヤモヤを晴らしてくれる「何か」を探して。

きっと同じような人がたくさんいるから、自己啓発本は売れ続けているのだろう。

なぜ求めるのか考えてみたら、「安心したい」「心地よく暮らしたい」からだと分かった。
それと同時に、この類の本を読み漁ることで理想からどんどん離れていっているのでは?と思うようにもなった。

今の自分じゃだめだ、変わりたいと勝手に自分を追い詰めて答えを探し続けて次々に本を読む。
全く安心できないし、心地よくもない。

たしかに「なるほど!わかるわかる!」と一時的には安心できるのだが、それはエナジードリンクのようなもので自分の体が根本的に元気になったと錯覚しているだけだった。

結局、答えは自分の中にしかない。
何が安心するのか、何が心地いいのかは自分にしか分からない。

自己啓発本に助けを求めるような、身を委ねるような付き合い方ではなくて「答えは自分の中にある」としたうえで、自分の反応を見るために読むのが健全な付き合い方だと今は思う。

そんな風に思えたことで、読む本の幅も広がった。
今はエッセイを読んでいる時間が一番幸せだ。

こうして文章を書きたいと思ったのも、「自分の中の答え」に触れる機会が増えたからなのかもしれない。



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