パラレルキャリアと人事制度
パラレルキャリアについて、2回に分けてお伝えします。
1回目は、こちらをご覧ください。
2回目は、パラレルキャリアと人事制度についてです。
あなたの会社は、複業(副業)してもいいですか?
時代の潮流から、複業が認められることは珍しいことではなくなってきている感じがします。
それでも今なお、うちの会社はできない…という方が多いかもしれません。
複業解禁について考える機会があったので感じたことをまとめました。
なぜ会社は複業を認めないのか?
※あくまでも個人の見解です🙇
○本業がおろそかになると困るから
○本業の情報が漏れたら困るから
○本業と似たようなことをして、マーケットを取られたら困るから
○退職されたら困るから
○複数で雇用されると労務管理が煩雑になり困るから
このように、色んな困ったが発生するだろうと予測され、なかなか踏み切れないのかもしれません。
会社によっては、その会社独自の理由がもっとたくさんあるかもしれませんね。
とはいえ、
これらの理由を100%解決するのは非常に困難です。
ある程度は社員を信頼して、上記の"困る"になるような活動はしないようルールづけて、プライベートな部分でもあるため社員に任せるしかないのかなと感じます。
パラレルキャリアは、単にお金を稼ぐだけではなく、複数のキャリア(経歴)を築くことになるため、ひと昔前の内職のような副業(本業のサブ的な労働)とは意味合いが変わっているのではないでしょうか。
パラレルキャリアをやりたい理由に、自分の成長やセカンドキャリアを見据えた準備などをあげる人もいます。
前向きに活動したいという社員が増えてきたら、思い切って社員に任せることで、社員の幸福度や相互信頼度が高まり、新しい働き方の提供になるのではないでしょうか。
複業できる場合でも実態は…
会社側からすると、
本業に集中してほしいが故に、
複業で何をどのくらい時間をかけてしているのか知りたがります。
そのため、せっかく複業できるになっても、自分が好きでやろうとしているプライベートな活動をすべて会社にさらけ出すのは嫌だなと感じて、結局やる人はほんの数人だったり、家業の手伝いだったりということになりがちです。
外向けには複業できる時代に合った柔軟な働き方ができる会社に見えますが、実際は肩すかしな制度で社員にとっては悲しい結果になっているケースもあるようです。
ただでさえ、複業って何したらいいんだろうと悩む人の方が多い中、社員がやってみようという想いをくじかないように心理的ハードルを下げないと、広まりにくいかもしれませんね。
まとめ
会社によって色んな課題があって踏み切れないですが、会社側で社員が望む研修やキャリアを提供するのに限界があり、いつまでも会社に囲っていては組織として弱くなるのではないかと感じます。
社員の成長・本業とは違うキャリアで身につけた価値観やスキルを本業に還元して、組織に新しい価値が創造されるという循環ができたらいいなと妄想しています。
たとえ報酬がなくても、パラレルなキャリアを身につけることはできるので、制度がなければまずはボランティアの形で活動するのもアリですね。