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友人と実質、縁を切った話

高校時代の友人との話です。
”実質”なので、本人に直接言ったわけではありません。
私の中で彼女との友人関係を終わらせた話です。


高校時代の友人です。
仲良しグループで、年に数回会っていました。
彼女はうつ病を発症しており、もう20年近く治療にあたってます。


友人関係を終わらせようと思ったのは最近です。
彼女と数日間一緒に過ごす中で、ちょっとした違和感がだんだん大きくなり、イライラがおさまらなくなったこと。
そして、ふとした瞬間に彼女が発した言葉が頭を回り、不愉快になったことです。

「こんなふうに思うの友達ちゃうやん」
ふと目が覚めたのでした。


友人は病気のせいなのか、「死にたい」と言います。
私がLINEをするとすぐに既読になり「電話していい?」と聞いてきます。
複数人から二人きりになったら「かおりと二人になりたかった」と言ってきます。

そんな小さな言葉の積み重ね。
大したことない日常会話。
しかし、私は彼女と会うたび話すたびに疲弊していく一方。


別の友人は彼女を花粉症と喩えていました。
「花粉症ってたまに鼻水とくしゃみ出るけど、時期すぎたら症状なくなるやん?
うちらもずっとくしゃみしてたのに見過ごしてて、とうとう発熱までし出したからやっと気づけたんかもな」
小さなクシュンを繰り返し、彼女と出会って20年でようやく気づけました。


私たちからの願いは福祉の力を借りて社会に触れること。
自分と向き合い、病気と向き合い続けること。

しかし私たちの願い虚しく、易きに流れつこうとしている友人。


まぁ、人間ってそうそう変わらないよね。
自分だってそうだもん。
「かおりのそういうところ治した方がいいよ」
と言われても、すぐには治りません。
せいぜい「はーい、気をつけます」がギリです。
「うるさいなぁ」がほとんどです。


話は変わりますが、これらが違うと友人関係って続けるの難しいと思いました。
・お金の使い方
・食の好み
・生き方、働き方

彼女とはどれも全然違います。
…よく20年一緒に友達やってたなぁ。
自分でも驚きです。
恋人候補にもならないレベルです。


別の友人に
「もし彼女が死んだらどう思う?」と聞かれました。
私はそれに答えられませんでした。

夫には
「もし彼女が今の彼氏と結婚したらどうする?」と聞かれました。
それにすら答えられませんでした。


いうまでもなく、友達なら「死なんといて!」だし
友達なら「絶対行く!」しかないでしょう。
「あぁ、もうほんまに無理なんやなぁ」
…というわけで私の中で幕をそっと下ろしたというお話です。


仕事だって、彼氏だって嫌だと思ったらすぐに変えてきたのに。
嫌な場所からは全力で避けてきたのに。
サイコパス、テイカーは近づくべからず。
がモットーだったのに。
灯台下暗しとはまさにこのこと。

「あんたらお人好しすぎるねん」
母の言葉を受け、人との付き合い方を勉強した37歳秋。

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気ままなかおり
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