妊娠中は毎日が緊張続きなのです
妊娠すると、
赤ちゃんは自然と育って
約10か月後に出産に至る…
こんな風に思う方は多いと思います。
しかし、
残念ながら
全ての妊娠が順調に育つわけでは
ないのです。
例えば…
おなかが張ったり、
子宮頚管長(子宮の入り口)の長さが
短くなることを『切迫早産』と呼びます。
切迫早産は徐々に進行することもあれば
突然進行することもあります。
子宮頚管長は、
自分で見ることはできません。
おなかが張る、
出血がある、
などの症状が全くなく
子宮頚管長が短くなる場合もあります。
妊婦さんは、
2人の赤ちゃんを育てる代表者です。
このような事態にならないように
本当に緊張の毎日を過ごしているのです。
私はこれまでに、
何人もの妊婦さんと救急車に同乗して
周産期センターに搬送したことがあります。
救急車の中は、
妊婦さんの不安と涙でいっぱいです。
「なんでこんなことに…」
「私の何が悪かったのかな…」
「赤ちゃん大丈夫かな…」
「上の子のお世話、誰にお願いしよう…」
一緒に寄り添いながら、
私も悔しい思いでいっぱいになります。
「元気な赤ちゃんを
パパママに抱っこさせてあげたい」
「妊婦さんが安全に
妊娠生活を送っていけるよう、
私が伝えられることは
まだまだあるのではないか?」
悲しい思いをするパパママが
いなくなるように
私は私にできることを
発信し続けなければなりません。
妊婦さんが、
安心して妊娠生活を
送ることができるように、
生活のポイントを伝え続けることも
緊張の糸をゆるめることに
つながるかもしれません。
まずは、
①体を冷やさない
足先まですっぽり包むような
服装選びをしましょう。
冷たい食べ物も控えましょう。
②無理をしない
妊娠している体は
想像以上に大きな負担がかかっています。
無理はしないよう自分のペースを守って
生活をしましょう。
③体調に合わせて仕事をする
仕事の状況によりますが、
仕事中におなかが張りやすい人は
上司と相談して仕事の調整をしましょう。
早めに産休に入ることも
考慮してもいいでしょう。
仕事の代わりはいるけれど、
妊娠を代われる人はいないのです。
ママにしかできない仕事なのです。
優先順位を考えましょう。
④お腹の張り、出血など
いつもと違う症状がある場合は
すぐに産院に連絡をする
いつもと違う症状がある場合は
躊躇せずにすぐに産院に連絡をして
受診をしましょう。
赤ちゃんからのSOSのサインかもしれません。
そのサインをしっかりと受け取り、
行動に移しましょう。
赤ちゃんを守れるのはママの行動なのです。
みなさんの妊娠が
順調に経過することを祈って
今日も私にできることをします。
一緒に乗り越えていきましょうね。