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FUKUOKA2020《伝統文化のデジタルトランスフォーメーション》【07/16】
NPO法人学生ネットワークWANがビシップ株式会社と共同でお送りしているFMラジオ「FUKUOKA2020」。
2020年07月16日(木)第94回放送では、博多織元岡野五代目 OKANOブランド主宰 岡野 博一さんと、一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会 代表理事 森戸 裕一さんに出演していただき、「伝統文化のデジタルトランスフォーメーション」というテーマに沿ってお話ししていただきました!アメリカの高校を卒業し、さらに着物という日本文化に真正面から向き合ってこられた岡野さんならではの視点から、様々なお話を聞くことができました。
【世界の中の日本文化】
日本人であるならば、誰でもどこかしらで日本文化に触れていますね。私たちには当たり前でも、外国人には珍しいもの。日本には、世界に類を見ない独特の文化資産があります。しかし岡野さんによると、その文化を「世界にアウトプットできていない」。日本が世界のなかで立つには、文化資産は大きな武器になるのではないのでしょうか。
【伝統工芸の存在意義】
伝統工芸は、人のためではなく、神仏のために作られています。博多織は1241年、鎌倉時代に始まりました。もともとは疫病退散の為に作られたもの。献上柄(独鈷・華皿紋様(とっこ・はなざらもんよう))という、仏具をあしらった模様が祈りとして織り込まれているのです。
このように機能性というよりも「意味」が大きな存在意義となっている伝統工芸品。それと若者の消費行動を、岡野さんは結びつけて考えています。様々なモノで溢れる現在、機能性はある程度の水準に達しています。新しい技術が出てきても、簡単にコピーできてしまう。そこで私たちが大切にしているものは「意味」ではないでしょうか。そのように考えてみると、伝統工芸品に意味のないものはありませんから、まさにこれからの時代にマッチしている、と岡野さんは考えています。
【デジタルの強み】
文化は多様性。効率・画一性を求める資本主義経済とは相性が合いません。これまでは伝統の情報を広めるにも会社が間に入り、億単位のお金をかけないといけませんでした。しかしデジタル化したことで、ローコストで情報発信できるようになっています。
【福岡の強み】
クイズです!その土地のおいしいものを他地域の人が食べたとき、東京、京都、福岡の人はそれぞれなんと言うでしょう、、、?
答えは、
東京・・・どうですか?
京都・・・わかりますかね?
福岡・・・おいしかろ?
ニュアンスの違い、分かっていただけますか?福岡人は、自信を持っています(笑)!あまりに度が過ぎると厚かましいこともありますが、このプレゼン気質はこれから世界と渡り合うためには必要だ、と岡野さんはおっしゃいます。世界のプレゼンテーションは「良いでしょ?」というものだからです。
福岡の話で、個人的にもう一つ面白かったのは「福岡」と「博多」の違い。博多は古くから使われていた地名です。なので福岡の伝統品の名前にはほとんどが「博多」と使われていますね。
一方、「福岡」ができたのは黒田長政が町を作ったときに備前福岡からとったもの。歴史は「福岡」の方が短いのです!そのまま福岡県になりましたが、市の名前を「博多市」にするか「福岡市」にするか大論争が起こり、なんと一票差で福岡市に決まったそうです!
他にも、現代アートの魅力・考え方や、外国と日本の自国の捉え方の違いなど、興味深い内容が盛りだくさんです!気になった方は是非YouTubeのアーカイブを御覧ください!
前編
後編
【お知らせ】
・NPO法人WANが主宰、OKANO様に協賛いただいているU25限定 九州・沖縄・山口 浴衣モデルコンテスト開催中です!8月15日まで。詳細はリンクをチェックしてください!
・博多リバレイン地下1階に店舗がございます。若い方も是非遊びに来てください!
【FUKUOKA2020とは?】
地域の情報や次世代ビジネス、地方創生関連の最新情報に迫るラジオ番組です。
FMラジオとSNSで発信・拡散していきます!パーソナリティは、大学生やベンチャー企業で働いている(た)メンバーで構成されています。ラジオというメディアの新しい可能性について、ソーシャルメディアやスマートフォンファーストでビジネスを考えている世代が探っていきます。
2020年の東京オリンピック開催後は激変すると言われているビジネス環境を見据えて、まずは2020年を目標に番組から様々なコラボレーションを創っていきたいと考えています。