株式会社imago 代表 濱中香織

組織の中で右から左へと流れてくる仕事をこなすことに違和感をおぼえ、東京の下町で小さな編…

株式会社imago 代表 濱中香織

組織の中で右から左へと流れてくる仕事をこなすことに違和感をおぼえ、東京の下町で小さな編集プロダクションをはじめました。小説の編集やWEB記事の制作といった仕事の中で、伝えることの難しさを感じる今日この頃。ここではそんな「伝える」を中心に私が感じたことを書いていきたいと思います。

記事一覧

「虎に翼」に見た、書くことに対する脚本家の覚悟

随分ご無沙汰になってしまったけれど、今日は「書くことの覚悟」について書いてみたい。 朝ドラ「虎の翼」が最終回を迎えた。それに関連してクローズアップ現代で、同ドラ…

書くことを仕事にするには

我が社は小説の編集やWEBや雑誌の記事の執筆をしているため いろんな原稿が持ち込まれる。 ライター見習いの人、作家の商業デビュー作など新人の原稿を預かって赤字を入れ…

はじめに/伝えるということ

私は、20代の終わりにOLをやめてフリーのライターとなり、紆余曲折を経て、今は小さな編集プロダクションを経営している。 自分で取材をして書くこともあれば、書籍(主に…

「虎に翼」に見た、書くことに対する脚本家の覚悟

随分ご無沙汰になってしまったけれど、今日は「書くことの覚悟」について書いてみたい。

朝ドラ「虎の翼」が最終回を迎えた。それに関連してクローズアップ現代で、同ドラマの脚本家・吉田恵里香さんのロングインタビューが行われた。利き手は桑子真帆さんだった。

このインタビューで私は、吉田さんの書くことへの覚悟を見た気がする。

ヒロインの寅子の口癖「はて?」に関して、吉田さんはこれは対話をしましょう、つま

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書くことを仕事にするには

我が社は小説の編集やWEBや雑誌の記事の執筆をしているため
いろんな原稿が持ち込まれる。

ライター見習いの人、作家の商業デビュー作など新人の原稿を預かって赤字を入れて戻すという仕事も多く、そこで気づいたことがある。

それは、編集や校正者の赤字に素直に向き合う人は、その後、プロとしてきちんとやっていける可能性が高いということ。

よく、
「私は雰囲気のある文章が書きたいんです」
「小説投稿サイト

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はじめに/伝えるということ

私は、20代の終わりにOLをやめてフリーのライターとなり、紆余曲折を経て、今は小さな編集プロダクションを経営している。

自分で取材をして書くこともあれば、書籍(主に小説)の編集をすることもある。文字を使って人に「伝える」のが私の仕事だ。

その私が、世界が新型コロナウイルスによって危機に陥って思うことは「伝えること」の大切さと難しさ。

小さい頃から私の周りは本を読むのが大好きな人であふれていた

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