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核心を意識して真似すること。
「真似をすることから始める」は、よく言われていることではある。
しかし、大切な点は「核心を真似すること」にある。
そのためには核心にまでたどり着かなければならない。
そこがとても重要なポイントである。
これは、理解している人が「何を見ているのか?」「何処を見ているのか?」という視点が大事であり、そこには「どのような感覚にて」という、感覚での捉え方が含まれているために、その理解はとても難しい。
なので、日本には古くから師弟関係という制度があるのは、長い月日を同じ空間で過ごすことで、その「感覚での捉え方」を含めた「何処を見ている」という視点の真意を感じることからの「真似をすること」のためであろうとボクは考えている。
そこで、当店のテイスターでもあり、ウチの奥さんでもある香りの良質さを判断できている人の「感覚での捉え方」を含めた「何処を見ている」を10年以上観察し分析をした結果、どのように「真似をしていく」ことが重要なのかを分析してみた。
それにはまず、香りの嗅ぎ方がとても重要であると分析をしている。
当店のテイスターは、アロマ(粉の状態の香り)の状態の分析がとても大事であると常々そう語っている。
しかしながら、ボクはアロマから良質さを判断することが難しい。
それは、コーヒーのアロマ(粉の状態)から感じられる香りには、ローストによって登場する種子(コーヒー豆)由来の香りが、香りの表層部分に強く登場しており、その奥に素材のポテンシャルを判断できる香りが存在しているため、なかなか表層部分の香りを掻い潜り、その奥にある香りまでたどり着けないためである。
そこで大切なことは嗅ぎ方であると、ウチのテイスターは述べていて、これは最初から出来ていた訳では無いことも、よく述べている。
が、それがボクには出来ないため、今現在に至るのだが、その壁を乗り越えるための取り組み方が「核心を意識して真似をすること」なのだと考えているのだ。
それが、状態の見え方であり、感覚での捉え方なのだと考えている。
ではなぜ、良質さを感じられることが重要であるのか?
それは、良質な状態を持っている生豆は、経験上劣化スピードが遅いため、良質な状態が長く維持できるため、とても重宝する。
もう一点、これはロースト目線になってしまうが、良質な状態を持っている生豆はローストと結びつくフレーバーが登場しづらい特性があるため、ローストがクリーンになることで、素材の良さを表現し易い傾向にあるためである。
だが、そういった良質な状態を判断することは、かなり難しいものだからこそ、コーヒー関係者はテイスティングを真剣に学んでいるのだが、それを見抜くことが出来る人は、かなりテイスターとしてレベルが高い人である。
そして、ウチのお店にはそういうテイスターが居るからこそ、スペシャルティコーヒーのショップの中でも、その味づくりが特異な理由の一端はそこにあるのです。
そして当店のテイスター曰く、大切なことは「嗅ぎ方」が重要であると語る。
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