【文学フリマ東京39】文芸誌『ホーレン』創刊号のお知らせ
2024年12月1日、文学フリマ東京39で発刊します!
原稿入稿しました!
表紙
表紙は人見御供さんに制作していただきました。
非常にシンプルに注文しました。
中央の四人は、ドイツ語で「ホーレン」と呼ばれる四人の女神たちです。ギリシャ神話で季節や秩序を司ります。
質素かつ精悍で、同時に少し柔らかさも感じさせる、絶妙にバランスの取れた表紙になったのではないでしょうか。
中央の版画は近世ヨーロッパ的ですが、それを挟む右下の号数と刊行年月はモダンなフォントですし、上の「ホーレン」の文字は版画的な古さもあるものの、均整が取れているのでやはりモダンです。
古さ、新しさ、堅実さ、優柔さ、あらゆる方向から「よいもの」を集めたいという雑誌の理念にも照応していると思います。
どんな人が読んでも教養が深まる文学、「古典的大衆性」にこだわった文学雑誌です。
人文系を気軽に楽しみたい人には教養に富んだ物語を、
文系教養人には理系的教養を。
教養に興味がない人も知らず知らず何かを得てしまうでしょう。
収録作品
・浅間香織『Integral Viola』(インテグラル・ビオラ)
「秋か」という女の子の一言で始まる短編小説。『古今和歌集』の歌を引きながら、「秋はどうして色づくのか」を考えようと言い出します。
・人見御供『内向型と外向型の哲学 ─ユングのタイプ論からMBTIへ─(前編)』
ユングのタイプ論を用いて様々な哲学・心理学の思想を捉え直す論考。前編ではヘーゲルやマルクス、シラーなどを扱います。
・りょう『キャスター』
思い出を元にした印象小説。
・浅間香織『ある湖水地方の年代記』(一)
一つの湖が誕生するまでの物語。今回は導入です。湖にも色々あるんですよ! 人間が一人も登場しない地球規模の小説。
・赤津龍之介『鳴り響く獅子座のアルファ』
波乱多き19世紀ドイツに生きた作曲家カール・レーヴェ。その作品と生涯を、年老いた友人が回想録に記す。
裏表紙
今回の雑誌『ホーレン』のカラーは下の記事のような感じです。
世界文学に鳴り響く「鐘」、平時には定刻を告げ、有事には警告を報せる標塔の如く、祝いには福音を伝え、悼みには安韻を送る「鐘」のような雑誌を目指します。
そこで裏表紙は下のようになりました。こちらも人見御供さん制作。
鐘の塔の版画をパブリックドメインで見つけました。
絵の下にあるのはラテン語です。この文章の主語は「鐘」です。
ちなみに表紙の女神たちの版画もパブリックドメインです。
頒布する場所と日時
文学フリマ東京39
・12/1(日) 12:00〜開催
・東京ビッグサイト西3・4ホール
・イベント詳細→ https://bunfree.net/event/tokyo39/
【ブース】せ-18
https://c.bunfree.net/e/cBn
です!
(後日通販の機会もありますのでお越しになれない方も、情報お見逃しなく!)
同じブースでは私の『カラマーゾフの姪:ガチョウたち』と『建設的に見えかねない練習曲』も頒布します。
この二作品についてはこちらで紹介しています。
・『カラマーゾフの姪:ガチョウたち』
・『建設的に見えかねない練習曲』
どうぞお待ちしております~!
第2号3号の寄稿者も募集中です。
熟練の方も、初めての方も、特に作品企画を練っていないけど文学フリマに出してみたいという方も、気軽にご連絡ください!