世界を名前で分けない

3歳の息子は電車がすきなのだが、言葉が遅い子なので、
電車の名前をちっとも覚えない。

保育園の年下の女の子さえ「これは、のぞみ」「はやぶさ」「こまち」とかいってるのに、
うちの子は「ガタンゴトン」とか「シュシュポポ」とかしかいわない。

名前を覚える、ということは世界を分けることだと思う。
これとあれ、じぶんと他人。
それがやがて比較の対象となったり、
味方と敵になり、勝者と敗者になり、序列になったり、する。

うちの子は名前を覚えない。まだ世界と自分が同一のものなんだろう。
瞑想とか禅の世界が目指す境地じゃん。
ああ、うらやましい。