地域とパフォーミングアーツが紡ぐ未来
半年前の自分って何してたんだっけな…
本当に思い出せないレベルで、この半年で世界が激変してしまった。
2020年の始まりに、だれがこんな日が来ると思っただろう。
そんな、
例年とは異なる春を迎えた2020年4月、
手がけている【DramaticDining】という団体の、新作イマーシブシアター「Shadows of the flower-華の影たち-」は、予定していた6月を11月に延期とし、告知リリースをいたしました。
自己紹介とこれまでの経緯
改めて、DDの自己紹介をさせていただきますと
DramaticDiningとは…
“世界をもっとドラマチックに。”をコンセプトに、
没入型演劇(=イマーシブシアター)を通じ、歴史・情景・空気感など、
言語化できない街の魅力を引き出すパフォーマンス団体です。
ダンサーの表現力、シーンに合わせたフードメニュー、
そしてその土地のパワーを使って、
“街にどっぷり浸かる、イマーシブトリップ”という新しい体験を
参加者に届けます。
です。
そして、今回の新作は、
Shadows of the Flower -華の影たち-
浅草花街を舞台に、
芸者と世界的ダンサーの共演でお送りする
一人の芸者とそれを囲む人々の物語。
を準備してきました。
そもそも、2018年の冬からこの企画は始動していたので、この1年半で団体のコンセプトの見直し、会場ぎめ、企画作ってcast/staffアサイン、香盤と脚本つくって、、ついに、、念願の、夢にまでに見たリハーサル!!☜ちょうどこのタイミングで雲行きが一気にあやしくなり、3月下旬には、延期の検討を余儀なくされていました。。
延期開催の決断
外に出ることさえ制限される窮屈な毎日に、
さいころ振りだしの気分で調整している自分の中では大きな葛藤があって、
ここまで積み上げてきたプロジェクト、何が何でも完遂したいのに、目の前は生きることが最優先な現実がある。今ここで進むべきなのか、厳しい現実に無力な自分へのやるせなさで胸が痛み、1本の電話がどうしてもできないような日もありました。
…
でも、そんなときに支えてくれたし、導いてくれたのは、プロジェクトのメンバーと花柳界の方々で、
花柳界の皆さんは、自分たちもお仕事を自粛されて、非常に厳しい状況の中、一番ベストな延期タイミングを一緒に考えてくださったり、異常な量のスケジュールを教えてもらったりと、まだ何もでお返しできていないにも関わらず手を差し伸べてくださいました。
プロジェクトのメンバーは、今50人いるんですが、画面越しに”何が最善か”を真剣に考え、時には普通に励ましてくれました。どんな苦しい中でも、鬼ほどのZOOM会議も、すべての出し戻しもそれぞれの事情はあると思うに特急対応をスムーズに進めてくれました。
これらが、今回延期と共に告知させていただいた
【クラウドファンディングへの強い動機】
になったことは言うまでもありません。
”Shadows of the Flower”を作り上げることは、浅草にとっても明るい希望の光になれるかもしれないー。ある時からそう思えて、この二つが交わる世界を作ることを絶対に諦めてはならないと、間もなく、這い上がってきました。
地域とパフォーミングアーツで共創する”未来”こそ、今必要とされる”新しい価値”の一つなのではないでしょうか。
クラウドファンディング挑戦について
今回の延期に際し、そもそも基本的な運営資金をチケット代で賄う予定だったので、今までかかってきた作品制作費や、スタジオ代などの補填ができず、延期によりさらにかかる費用もそれに加わり今までのような活動が難しくなってしまいました。
さらには、出演予定のダンサーや使用する会場側へも、本来であれば延期に伴うキャンセル料を支払わなくてはなりませんが、ご厚意で免除していただいている状況です。
なので、クラウドファンディングに挑戦し、これまでかかってきた活動資金を補填して、なんとしても本番を実施して、さらに少しずつでも各クリエイターや浅草に還元したいと思っています。
▽本日4/29 17時START
DramaticDiningは、
”街にどっぷりつかる:イマーシブトリップ”が、社会、人々、クリエイターの3つの真ん中に存在し、
・目に見えない街の魅力(社会)
・たくさんの感情をわき起こす新しいエンタメ(人々)
・豊かな感性や表現力(クリエイター)
が繋がるプロジェクトです。
そして、
『世界をもっとドラマチックに。』な、未来の実現のために、皆で船をこいでいます。
何のために、芸術があるのかという問いに対し、
私は、極論、”生きていることの証”として存在しているのではないかと思っていて、画面越しの生活を経て、これから先はそれがニュースタンダードになるからこそ、「生」や「感情」をより強く感じられる何かがが必要だと思っています。
是非、我々と一緒にワクワクの種を一緒に育ててもらえると嬉しいです。
想いを書き連ね、散文と化してしましたが、
どうぞ、よろしくお願いいたします!