![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60248197/rectangle_large_type_2_5c4429b62635956081281031321d9e07.png?width=1200)
気持ちがぎゅーっとした話
昨日いつものようにお迎えに行くと、娘が泣いていた。
「仲間に入れてよ」
と言っても
「だめよ」
と言われているようである。
そう言ってる男の子と娘はずっと仲が良かった。
始まりは、2年前うちの子が転園してきた時、
その子からの「大好き、大好き」という猛烈なアタックから
大の仲良しになった。
ふたりの間に誰も入れないほど、毎日毎日よく遊んでいるようだった。
しかし、先々週くらいか、
いつものように「今日は誰と遊んだの?」
と何気なく聞くと
違う子の名前を出すのである。
色んな子と遊ぶのはいいことだと思うので、
「そうかそうか」と聞いていたら、
「〇〇くんにもう、遊ばないと言われたんだよ」
と娘が言う。
えっ?!私は動揺した。
「それは悲しかったね」と言うと、娘は
「えっ?違うよ。そんなの悲しくないんだよ」と言う。
「そうなの?」って聞くと、
「うん、違う子と遊ぶし、いいんだよ」と言う。
そうなのかー。たくましいもんだなーと思ったけど、
そう言われた時は悲しかっただろうな。
きっと今も悲しいだろうなと思った。
そんなことがあっての、昨日の出来事。
〇〇くん以外にも2人その遊びをしていたのだが、
他の子が「仲間に入っていいよ」と言わないように
「ダメって言うんだよ」と〇〇くんは耳打ちをしていた。
娘は
「こないだ、〇〇くんに意地悪されてさみしいって夢を見て
起きたら悲しかったんだよ!」
と泣きながら言っていた。
そんな夢を見てたなんて。
娘にとって、〇〇くんが離れてしまったことは
本当に悲しいことだったんだなと思ったら、胸がぎゅっとした。
「ほら、ほら、帰る支度してね」
私はいつものように声をかけた。
その帰り、自転車ですっかりそんなことを気にもしてない様子の娘。
それでも、「もし、仲間に入れてくれないことがあったら、もうそれは知らんぷりして、他の楽しいことをしてごらん。そんな時は楽しいことが不思議と見つかるから探してごらん。でも、仲間外れにされてもする人になってはだめよ」と声をかけた。
「わかった」と娘は言って、すぐに帰ったら食べるおやつのことを話して
楽しそうに笑ってた。
旦那に話したら、「子どもならそんなことよくあることだよ。それで少しづつ気持ちが成長するんだ」と言ってた。
わかってる。わかってるさ。
そんなことあるよね。私も小さい頃にあっただろうね。
でも、目の前で見たのさ。娘の寂しそうに泣く姿を。
自分のことよりつらいってこのことですね。
これからも色んな娘の姿を見ながら、
ぎゅーっとなったり、ほほえましかったりしながら
成長を見守っていくもんなのだと
改めて思いました。