『長崎の郵便配達』

明日、長崎原爆の日ということで、『長崎の郵便配達』を観に行ってきました。

【ストーリー】
『ローマの休日』のモチーフになったともいわれる、英国王女マーガレットとの世紀の恋で知られたピーター・タウンゼンド元空軍大佐。
後に、世界を回りジャーナリストとなった彼が、日本の長崎で出会ったのが谷口稜曄（スミテル）さんだった。
16歳で郵便配達中に被爆し、生涯をかけて核廃絶を世界に訴えた谷口さんを取材。
1984年に1冊のノンフィクション小説を出版する。
本作は、タウンゼンド氏の娘であり女優のイザベルさんが、2018年の長崎で、父の著書とボイスメモを頼りにその足跡をたどり、父と谷口さんの想いを紐解いていくドキュメンタリー。

8月6日の広島原爆の日には、多くの諸外国の代表が集ったそうです。

そこで是非、流してほしかった映画だと思いました。

谷口さんのスピーチを聴いてなお、戦争をしたいと思いますか？と尋ねたいです。

「郵便屋さ〜ん」と手を振っていた子供が、次の瞬間、息絶えて飛んできた。
気がつくと、谷口さんの腕の皮はめくれてぶら下がっていたそうです。
それをハサミで切って貰ったとか。
一夜明けた時には、周りの人全てが亡くなっていた。
谷口さんの体験を聴いて、まだ戦争をしたいと思いますか、と。

夏のある日、海水浴に行った谷口さん親子。
娘さんと息子さんは服を脱いだ谷口さんの上半身を見て、号泣したそうです。
それに対して原爆の時の話をし、戦争はあってはならないことと伝えていくうちに、二人共一生懸命、話を聞いていたそうです。

谷口さんは既に鬼籍に入られています。

個人的な話ですが、私の祖父も母方は南方に行ったという話はしてくれましたけど、父方は一切戦争の話はしませんでした。
それだけ、亡くなった方は勿論、生き残った人も一生背負うものがあったのだと思います。

明日は77年目の長崎原爆の日です。

せめて明日一日、地球上全ての戦争がやみ、全ての人が楽しく笑って過ごせますようにと祈ります。

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