『カモンカモン』と『ベルファスト』
一昨日、神戸で『カモンカモン』を、昨日、最寄りの映画館で『ベルファスト』を観てきました。
『ベルファスト』はおかわりなのですが、以前観た時も思ったこと。
モノクロなのに、何故か画面がキラキラ✨して観える。
勿論、冒頭の現在のベルファストだったり、作中の映画in映画がカラーだったりするのでその影響もあるのでしょうが、プラス全編を通しての生のエネルギーや希望等がスクリーンから溢れ出してる感じ。
それがモノクロ画面をカラーに観せているのかなと思いました。
「未来はどうなってると思う?」等々質問に答えていく子供達。
どの子もしっかり自分の意見を持っていて、思慮深い。
ちゃんと考えてるのねぇ、感心しちゃう。みたいな。
反して、ホアキン・フェニックス演じるジョニーおじさんが預かったジェシーは、9歳と思えないぐらいに行動が幼い。
人の愛を試すように、確認するかのようにジョニーを苛つかせる。
観てるコッチもストレス💦
でもそれは、心の中にいっぱい言葉を持っているのに、それを上手く表現できないジェシー自体の苛立ちだと感じます。
インタビューの答える子供と、ジェシーとの対比が上手いです。
心が壊れかけてるパパと、それに疲れているママ。
決してジェシーが中心では無い家庭。
その違いなんですよね。
『ベルファスト』のバディは同じく9歳。
でもこちらは常に家族の真ん中。
エンドロールのキャストでも、バディが1番、2番目はお兄ちゃんのウィル。
家族の中心に子供たちが居る。
大工で出稼ぎに行ってるパパも、たまに派手な喧嘩もするけど基本ママと仲が良い💕
(パパとママのダンスは鳥肌モノにカッコいいです❗)
ジイちゃんとバアちゃんも、そう。
一家でベルファストを出るかもしれないけど、言葉も通じないしなんて悩んでるバディに、「ジイちゃんなんて、一緒になってからずっとバアさんの言葉がわからないぞ」なんて笑い飛ばすジイちゃん最高✨
バアちゃんも最高✨
「行きなさい。振り返らずに」の台詞は思い出しても、涙腺が…😭
こんな愛情いっぱいに育てられて、クリスマスにサンダーバードの制服やら、1号の玩具やら貰って、『チキ・チキ・バン・バン』の映画家族で観に行って。
多分、環境的にはバディのほうが危険なんですよ。
プロテスタントとカトリックとの宗教紛争で、身近で人も死んじゃってるし。
でも、きっとバディはベルファストに帰ってきて、大好きなあの子と、お互い宗教が違うという壁を乗り越えて幸せになるんだろうなぁ、なんて明るい未来を勝手に想像してしまいます😄
そして、ジェシー。
子供に慣れていないオジサンと二人で暮らすことによって、中心では無いけど、段々と愛情確認しなくてもちゃんと愛されているとわかっていく。
離れたことによって、ママの愛情も身近に感じられて、オジサンの仕事仲間にも可愛がられて。
きっとこの子は、狭い狭い世界で生きてきたんだろうなぁ。
その閉塞感をそのまま、観てるコッチも受け取っていたんどろうなぁ、等と思ったのです。
オジサンの仕事用のマイクで、至る所の音を拾っていく。
それは、イコール新しい世界を知ること、なのでしょうか❓
心を開いたジェシーが、今までママに聞けなかったことをジョニー尋ねたところで涙腺決壊😭
「僕もパパのようになるの?」
ずっとその恐怖を心にもっていたんだな、この子は😭
でもママには聞いちゃいけないって我慢してたんだろな。
『ジギー・スターダスト』でも、デビット・ボウイになる前の彼が、身内の心の病気が自分にもやがておとずれると恐怖してたけど、子供ならなおさら。
その子がやがて、「C'mon C'mon C'mon」(前へ、前へ、前へ)と言えるようになる。
と共に、ジョニーも自身のトラウマと向き合い、入院していたパパも付き添ってたママも帰ってこれるように。
全てがまだ完全では無いけれど、良い方向に向かって行ってると感じた時、やっとコチラもモノクロの暖かさを感じたのでした。
にしても、ジェシー演じた子も、バディ演じた子も恐るべし😅💦
ホアキンのお兄ちゃんみたいな、強烈な印象を残しました✨✨
#映画部 #映画
#映画好き #映画好きな人と繋がりたい
#映画好きと繋がりたい
#映画感想文 #映画感想
#映画館 #映画館好き
#映画館に行こう
#カモンカモン #cmoncmon
#ベルファスト