4月10日の誕生花
4月10日の誕生花は
【牡丹】と【蔓日々草】になります。
【牡丹(ぼたん)】
花言葉は『風格』『富貴』『恥じらい』
そろそろ大輪の花を咲かせ始める【牡丹】
皆さんは【牡丹】といえば、何を思い出されるでしょうか?
新選組、中でも副長土方歳三様が大好きな私としては、『白牡丹 月夜月夜に 染めてほし』という俳句を思い出してしまいます。
鬼の副長が詠む俳句としては、本当に綺麗なピンと真っ直ぐな俳句。
『梅の花 一輪咲いても 梅は梅』と並び、折につけ思い出します。
さて、そんな【牡丹】
中国の花ですが、日本に来たのも古く、奈良時代には来ていたらしいです。
中国では【花海棠】と並び、愛されているとか。
ボタンの読みのまま『釦』とも書きますが、やはり【牡丹】のほうが華やかで花王と呼ばれる姿を表していると思います。
別名は
『名取草(なとりぐさ)』
『二十日草(はつかぐさ)』
『深見草(ふかみぐさ)』
「立てば芍薬、
座れば牡丹、
歩く姿は百合の花」
なんて、美人を表す言葉もありますが、これ、前にも書きましたが、実は薬用に用いる生薬を表す言葉でもあるのです。
気が立つようなイライラとした婦人病と呼ばれる状態には、芍薬の根の生薬が入っている『当帰芍薬散』
座ってばかりで血の流れが悪くなった時には(『瘀血(オケツ)』と言います)、牡丹の根の皮(牡丹皮)が入っている『大黄牡丹皮湯』
百合の花のようにユラユラフラフラする時には、『百合知母湯』
ということで、牡丹と芍薬の違いはご存知でしょうか?
ざつくりですが、ほとんどの牡丹の花には香りが無く、芍薬はとても良い香りがします。
葉のギザギザや光沢、花の散り方等細かい違いも有るのですが、迷ったらまずは香りを嗅ぐのが1番早いかなと思います。
ではもう1つ。
ぼた餅とおはぎの違いはご存知ですか?
牡丹の花が咲く頃、即ち春のお彼岸では『牡丹餅(ぼた餅)』と呼び、萩の花が咲く頃、即ち秋のお彼岸では『お萩』と呼ぶだけで本当はおなじものです。
とはいえ、ウチの祖母が作ってくれたのは牡丹の花らしく、ぼた餅の方が形自体が大きかったです。
【蔓日々草(ツルニチニチソウ)】
花言葉は『優しい』『思い出』
この季節、いたる所で花を咲かせている【蔓日々草】
青紫色の花が可憐です。
初めてこの花の名前を知った時には、『日』が多いと思ったのですが、元々【日々草】が有り、それが蔓で伸びていくと言うことらしいです。
本来、ハンギング等で飾られる花で販売もされてはいるのですが、その蔓でドンドン広がってしまい、今やスッカリ自生している帰化植物です。
はっきり言って買うのは勿体ない気が😅
とはいえ、この季節、満開のツツジと一緒に歩道を華やかにしてくれてる蔓日々草、目も心もホッとしますね。