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【創作小説】まわれ!今川やきくん!ガーナの巻⑷


「うん!そうなんだけどね…。けど、でもね…それだけじゃないんだ…。ボクらを収穫するにはね…たくさんの……」

「ん?たくさんの…?」

「ぺぇ…?」


***
チョコレートの赤い箱、白い箱、黒い箱の違いを 鼻高でカカオポッドくんに教えてあげたが、逆に ミルクチョコ、ホワイトチョコ、ブラックチョコの味の成分の違いを 教えてもらった未熟者、今川やきくん。

そしてチョコレートの元、カカオポッドくん達が チョコレートを作るのに大活躍しているお話が 、前までのお話。

***



「うん…。たくさんのまだ小さな人間の子供たちが、働かされているんだ…」

「え!?小さな子供だって!?一体全体どういうことなんだい!?」

「うん…。ガーナには 元々、あまり働く場所がないんだ。畑で野菜や食べ物を作りたくても、土地や気候のせいで なかなか育たなかったり、キレイな お水さえ 手に入らないんだよ」

「そう…なのか…」

「ぺ…ぺぇ…」


「だから ガーナで暮らす多くの人は 子供が学校で学びたくても、学校へ行く為のお金さえもないんだ」

「え…」


「だから みんな お金が欲しくて、ガーナの一部の場所で採れるここに 働きに来る。その中には まだ小さな子供たちも たくさんいるんだ」

「そ、そんなことって…あるのか…」


「悲しいけど…そうなんだ。でも、少しでも子供たちが 働かされなくてもいいように、ガーナの国や、世界中のボランティアの人たちが 基金を作ったり、活動してくれてるんだよ!」

「そう…か。そーか。そーか!良かったぜーーーーっ!!」

「ペーーーーっちゃん!!」


「うん!そしてもっともっと…全ての子供たちが 学校へ行けるようになるといいね!」

「おーーーーっ!オレもがんばるぜーーっ!!」

「ぺっぺーーーーっ!!」



さあ! 今川やきくんは 何を がんばるんだい?




続く

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