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【詩】シャボン玉は割れる為に

シャボン玉の中に僕がいて
側のシャボン玉に貴方がいて

寂しいから近づきたくて
ぶつかったら割れてしまう

透けて見える輝きが
羨ましくて疎ましいと
似た乗り物から覗き込む

無数に生まれる小さな命の
無数に消え散る小さな声の

儚さを嘆きながら僕らはきっと
割れないシャボン玉には興味がない

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