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2匹目のハンバーグ 〜救わせてくれて、ありがとう〜

それは僕へのプレゼントだったのか。

僕の職場は自宅に近いため、朝のうちに昼食を用意しておき、いつも自宅に戻って食べている。
のだが、ある日の職場にて。
先輩達が注文していたお昼の宅配弁当が届くと、なぜだが1つ多い。こちらはFAXで注文しているので、どう見てもお店側のミスだから持って帰って欲しいと伝えられ、お店の人は明らかに困り顔だ。

(持ち帰ると、上の人に怒られちゃったりするのかな…?そのお弁当は廃棄になっちゃうのかな…?)

「あ、僕ちょうどお昼なかったんで!」

自分が偽善者のようで少し気が引けたけど、勇気を出して、そのお弁当を買い取ることにした。
冷蔵庫で僕の帰りを待っているハンバーグ1号には、夕食まで待機してもらうとしよう。

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お昼。
捨て猫…じゃなかった。僕に会いたくて仕方なかったらしい『2匹目のハンバーグ』を食べながら、ふと思った。

このミスが、僕がいないところで起きていたら、お店の人もこの子も可哀想だったかもしれないな。
たまたま出会えてラッキーだったかな。

無駄な昼食代を払って、余計なお世話かもしれない「人助けのつもり」をして、必要としていないハンバーグを食べている。

なにも得していない。
けれど、なんだか嬉しかった。

間違えてくれたのが、
僕の前で、ありがとう😊


感謝しろよ、じゃなくて
僕が居る意味を感じさせて貰えたから、
感謝するのは僕の方なんだ。

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