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このたった1分が【詩のようなエッセイ】

僕が小学生だった頃
学校からの帰り道はとても遠かった
1キロ程だったろう道のりは
世界地図の半分くらいある気がした

僕が小学生だった頃
1分という時間はとても長かった
カップラーメンはいつもバリカタ
おばあちゃんに怒られたなぁ


空を見上げ ぼーっとする
もう 昼休みが終わってしまう

こんなに長く生きたから
1分の重みを忘れてしまった

こんなに長く生きたから
世界は広いと知っているけど
僕の地図は狭いまんま


きっといつかやってくる
あと1分が手に入らなくなる日

毎日の8時間を
早く過ぎて欲しいと願う日々


こんな人生でいいのか?
なんて
考えるまでもないな。

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