干渉はときに人を苦しめる

事務方の枠が空くということで裏方仕事ならどうかと提案されて仕事に復帰した

復帰2日目

出勤早々に社長に呼び出された

倉庫の薄暗い部屋で1対1。

そもそも面接の時にうつ病はこうしたら治る！こう考えれば幸せになるんだ！と謎持論を展開されてついでにセクハラ発言されて苦手なのに最悪な状況。

｢事務を片手間でやるつもりじゃないよね？事務方が心配してるんだよ｣

は？片手間？めちゃくちゃ勇気をだして復帰した仕事。頑張ろうと自分をなんとか奮い立たせて復帰したのに適当に私が仕事をやると？

うつ病を仕事が出来ない常識的なことができないダメ人間、だと勘違いしていないか？

そもそも片手間ってなんだよ、仕事の時は仕事に集中するのが当たり前だろ何言ってんだこいつ。

｢いや真面目にやらせて頂くつもりでお話を受けましたけど…私が入ることで迷惑がかかりますか？｣

と聞いても｢片手間でできる仕事じゃないんだ、誇りを持って事務員はやってるから｣の一点張り。1人前になってひとりで事務を回せるくらいになって幸せになろうよ、そしたら鬱も治ってるし人生が幸せになるよ。だって。

なんの宗教だよ。

｢仕事に慣れて戦力になれて自信をつけてそこに後から病気のことはついてくると思ってます。それとこれとは話が違います。そもそも病気に関しては病院の先生と家族と話し合う問題なので仕事に持ち込むつもりもないし干渉して欲しくないです。｣

そしたらこんどは家庭の話にずかずか踏み込んでくる、病気のこと、家族のこと、人生のこと、こいつに何も関係の無いことにずけずけと自論を展開して｢縁だから｣で干渉してくる。あなたに関係ないじゃないですかと反論すれば

｢じゃあ俺はもうあなたの仕事もなにも干渉しないよ何も言わない、それでいい？｣

怒り出した。

｢私怒らせること言いました？｣

｢それだよそれ、そうやってひとのこと気にして顔色伺うでしょ？だから治らないんだよ、人間は自分のことさえ考えてればいいの。周りのことなんて考えるからみんな苦しむんだよ｣

は？自己中すぎる

｢私はそんな人間になりたくありません。それで幸せになれるはずないしそんな人間しかいなかったら世の中おかしくなりますよ｣

それでもあいつは｢いやそれで世の中はまわるんだよ｣の一点張り

もう限界だった。

余計なお世話、余計な干渉、自己中な自論の押し付け、強い口調、2人きり、なんでがんばって働こうと思って今日も来たのにこんなことになってるの？パニック寸前。

気づいたら涙が止まらなかった

それを黙って見られてた、気持ち悪い

ついに過呼吸を起こして

とうとう向こうが焦りだして親が呼ばれて強制帰宅。

自論の押しつけと余計な干渉。

うつ病なんて他人にどうこうできるはずが無い

私だって治したいけどお前に治せるわけがない。自分のことしか考えないのが幸せだと言う人間がうつを理解出来るはずがない。

うつ病の人間に対して、気を遣われてもこちらはつらい、知りもしないのに干渉されてもうるさいだけ。普通に接するのが1番。うつ病ということを抜きにして‘’人間としての根っこ‘’を見て欲しい。忘れないで。うつ病持ちだって同じ人間だ。

人前ではごくごく普通に振舞おうとめちゃくちゃエネルギーを使って頑張ってる。落ちて苦しむのは1人の時。

人の前では鬱なんて感じさせないかもしれない。だからってなんだ平気じゃん、とかこうすれば良くなるよと自論を押し付るとか、無理に干渉しないで。

私は人より多くのエネルギーを使わないと人の中に居られない。でもバランスを必死にとってる。乱さないで。私の頑張りを無駄にしないで。少しずつ歩かせてよ。

今後は社長と極力関わらずに他の周りの人との関わりを大事にして頑張りたいなと思ってる。翌日3日目、ちゃんと行けた。仕事もできた。良かった。

もし近くにうつ病の方がいたら心を、本人のペースを乱さないであげて。それだけでいい。それだけでいいんです。