ママのこと⑪自宅療養
ママが自宅療養するにあたってみんながそれぞれいろいろしてくれたと思う。
ママの妹(叔母さん)はどこかで見つけて是非試してほしい!とガンにも効くという電気治療の機械をレンタルしてきた。これ1ヶ月のレンタル料が10万以上もするもの。
叔母さんは看護師ではあるものの、ママの回復を信じてた。というか現状を信じたくなかったのか…。
お金のことは気にしないで!と借りてきてくれた。
いろいろな周波数があって腹水にも効くという。
ママもはじめのうちは試していたけれど、だんだんやらなくなった。「効いてる感じがしないし、むしろ痛みが増す気がする。」
午前中私はパートに行くのでばあばに一緒にいてもらった。私はお昼に帰ってきて午後からは一緒にいた。お昼ご飯を一緒に食べていたけれど、ママは全然食べれてなかった。肉まんをはんぶんこしようって持っていったけど、「うーん。いいよお〜」って断られた。
近所に住んでいる真ん中の妹は、まだ小さい子供を連れて良く来たけど子供の相手で大変だった。
末妹は週末に来るようになった。
来てもそばで座ってるだけだったけど、いてくれれば私は家事が出来たので助かった。
この頃になるとママは抗がん剤の影響で髪が抜け始めた。どんどん抜けるので、髪を拾うのが大変だった。
そして腹水でまるで妊婦さんのようなお腹になってきた。腹水で苦しいのか、痛みなのか、横になれなくなった。
いつも座っているので足がすごく浮腫んでしまった。それもとても不快そうだった。
それでもまだ動けていたし、トイレも自分で行けていた。
妹が来るというと、布団の準備までして。
私はそんなの妹が自分でやるよ!と言ったけど、どうもやってあげたいみたいだった。
パパが仕事から帰る前にはお風呂そうじまでして。
家族のためにがママの生き甲斐だったのかな。
退院して、初めて緩和ケアの担当の看護師さんが訪問できてくれた。
ママは救急で病院に行ってからだいぶ痛みが増していたようで、看護師さんにいろいろ相談していた。
すでに医療用麻薬を飲んでいて、レスキューも飲んでいた。
看護師さんが病院に連絡してくれて、1日に飲める薬の量を増やしてもらった。
少しでも辛くないほうがいいと思ったけど、増やした分ぼーっとすることが多くなってしまった。
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