今日のアウトテイク#50(日曜版)「補足として:プロパティ(ハコ)でなくホスピタリティ(お世話) ほか」【メンバーシップ特典】(2024-01-07)
<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」
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※読んで面白かったらぜひシェアくださいまし。
日曜版も軽めの予定だったんだけど。。
#今日のBGM
#今日のコトバ
#「Sleep」は要らない
いつもはiPhoneを充電しながら、Spotifyで「Sleep」とかいう静かな音楽を枕元でかけながら寝るんだけど、昨日は電源ケーブルを忘れて帰ったので、音楽なしで布団に入ったら、朝までぐっすり眠っていつもより爽快な目覚めだった。
「Sleep」、要らんやん。
#それはコワーキングではない
もう、ほんと、安易に「コワーキング」てつけないでくれないかなぁ。
大きな会社が、あまりにも見識が低すぎて恥ずかしいよ。
#補足として:プロパティ(ハコ)でなくホスピタリティ(お世話)
5日にFacebookにこれを投稿したら、思いの外、反響があって、今これを書いてる時点で「いいね」や「大切だね」が125もついてて驚いてる。
で、ちょっとここで補足しておきます。(長文注意)
昨日の繰り返しになるが、そもそもコワーキングは、人と人をつなぎ、相互の持てるリソースを補完しあって価値を生むための仕組み、装置のこと。←まずここ。くどいですが、大事なことなので。
つまり、手段、道具であって、コワーキング自体が目的ではない。野球のバットと同じ。野球するのにバットはいるけど、バットは振らないとヒットは打てないでしょ?(あー、あんまりいい例えではないか)
「プロパティ(ハコ)でなくホスピタリティ(お世話)」と言ったのは、なにも場所なんかなくてもいいという意味ではない。場所はあるに越したことはない。
ただ、それは人と人をつなぎ、相互の持てるリソースを補完しあって価値を生むための仕組み、装置としての「場所」であって、そこをすっ飛ばして、専ら「場所を貸す」ことだけ(ハコ)にフォーカスすると、利用者数だけが頼りになってしまう。それではコワーキング本来の価値を産まないし、第一、せっかくの縁を活かせず勿体ない。
そうではなくて、利用者をサポートする「ホスピタリティ(お世話)」と言ったのは、そこで役割を担ってそれに応じた収益を得ることを考える、ということ。そこでまた思い出してほしいのは、
だということで、それを主宰者(運営者)も積極的に使えばいい、という話。で、何をするか。
ひとつはコワーカー(コワーキング利用者)のバックオフィス業務を請け負うこと、これはその人の手の回らないところをやってあげるということ。あるいは、コワーカー(コワーキング利用者)の仕事を手伝うこと、これは仕事のパートナーとして関与するということ。
例えば、
・ビジネスに集中できるようバックオフィス業務(経理とか書類作成とかの事務作業)を請け負ってあげる
・その人の受託した仕事で手の回らないところ(プログラミングとかライティングとかの専門領域)をやってあげる
・逆に、コワーキングスペースが窓口になって受託した案件を専門領域を持つコワーカーでチームを組んでさばく
あたりが、すぐに思いつく。もしくは、
・起業・創業準備にあるコワーカーの相談を受け支援する
のも、アリ。で、そこで働きに応じた収益を上げる。実際にこれらのタスクを請け負って、そこそこの収入源にしているコワーキングは、地方都市にもある。
(中には、スタートアップ企業に投資するファンド型のコワーキングも実在するが、それはまたの機会に)
仮に経理とか書類作成とかプログラミングやライティングができなくても、できる人をコワーキングの中からアサインしてチームを組むことはできるはず。できないのは、日頃からコワーカーを、客ではなく仕事仲間としてプロファイルしていないから。
ちなみに、地元の事業者や自治体、団体ともコラボできるなら連携しておいて損はない。ワーケーションなんかもその意味ではコワーキングの収益源にできる。
そのへんのプロセスは「コワーキングマネージャー養成講座」で講義してるから、学びたい人は次期講座(2月開講予定)に参加されたし(以上、宣伝、すみません)。
話を戻す。利用料金以外の収益源を考えざるを得ないとした場合、そもそもコワーキングには協業関係を結ぶ機能があるわけで、だとすると、主宰者(運営者)もひとりのコワーカーとして利用者と「協業関係」に持っていくことが肝心。
一方、不動産業の人はそんなことしたくないから、というか、できないからやらないし、なので利用料金しか考えない。そこにハマるとこういう発想が起きないかもしれない。アブナイ。
で、そういうコラボ(=パートナーシップ)ができることで、
これ、一石五鳥になる。スゴイ。
それを利用料金だけで考えるからキビシイ、という話になってしまう。
簡単に言うと、ハコを貸すだけか、自分もコワーカーになって一緒に稼ぐか、ということ。プレイヤー(=当事者)になることで全然違う世界が広がる。だから、いつも「利用者VS運営者」ではなく「利用者WITH運営者」と言ってる。
これ、言ってみれば「複業」だし、もしかしたら「複合」型と言ったほうがいいかもしれない。(語呂が悪いか)
ぼくの場合、カフーツの利用料金以外に、自分のビジネスを回す環境としてカフーツを(運営しながら)使ってて収益を上げている、というのが実態。で、いま、どんな案件が持ち込まれても、全部受けられると思ってて、それはカフーツと、カフーツ以外でつながった仲間が「コワーキング」という世界にいるから。
ま、公序良俗違反とか、自分の思想に合わないものはお断りするけれども、自分が担える役割(主に、企画、ディレクション、マーケティング、ライティング、管理運営)があれば、チームを組んでやる。
仮にその役割がなくても、誰かに斡旋、紹介することで、何がしかのプラスの、いわゆる無形の資産を形成する。
これ、前々回の「コワーキングマネージャー養成講座」の「収益モデル」の項で話したら、あるコワーキング運営の受講者が「利用者に案件を紹介することはあっても無償でした、そこにコミットするなんてこと、考えたこともなかった、目からウロコ」と言ってた。
まあ、普通はそうかもしれない。けれども、どうやってここを維持継続するかを真剣に考えたら、その源泉は実は目の前にある、ということ。
よく、起業講座などで事業計画書を書かされたりするだろうけど、エクセルに入力するコワーキングのデータは、席数と時間単価、月単価、予想利用者数ぐらいだろう。あるいは、半径何km以内の人口とかかな。それにイベント開催回数と参加費が加算される程度かもしれない。
確かに利用料金だけで事業計画は立つかもしれない。けれども、それも言ってみれば絵空事に過ぎない。(みんな、それは知っている)
コワーキングはそのローカルで構成されるコミュニティだから、2つとして同じものはない。チェーン展開しているカフェとは、そもそもの成り立ちが違う。だから、ロケーションや料金設定、さらに提供されるサービスがどこのコワーキングも同じものという前提の上で数値化されること自体に無理がある。実際にはそのほかの収益源を考える必要がある。
というよりも、利用料金以外の収益源があるということ、ここに注目してほしい。あー、だからやっぱり「複合型」か。(違うかな)
なのでぼくの「コワーキングマネージャー養成講座」では、そういうものは書かない。それより、現実に収益源になるものを考えるようにする。そこに知恵を絞る。ビジネスモデルキャンバスは、その思考を深めるのに役に立つ。(ただし今後は、コワーキングに特化した「コワーキングモデルキャンバス」を考案して使う予定)
結局、(本当に何度もくどくて申し訳ないが)「人と人をつなぎ、相互の持てるリソースを補完しあって価値を生むための仕組み、装置としてコワーキング」を運営することが、そのコワーキングを存続せしめることになる。
ちょっと、このことにも絡むので、これも貼っておく。10年前の今日、Facebookにこう投稿した(らしい)。
これにもたくさん「いいね」をいただき、コメントもいただいて、さらにこう答えてる。
結局、10年前と言ってることが変わっていませんね。(笑)
先日、「ファンマーケティング」のことを書いたが、それも根っこは同じ。こうしたコワーカーは決してマスのピースではない、れっきとした個々の人格であって、ぼくらはその各々に接遇する立場にある。そのことを忘れてはいけないと思う。
以上、先日の投稿の補足として記しました。
ということで、今日はこのへんで。
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