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【詩】葬儀
君と仲良くしたいという気持ちが悪なら
僕は何を信じたらいいのか
孤独に生きていくさ
祖母の葬儀にも参加できなかった僕だ
愛が悪に染まるのなら
悪は善だ
孤独は善で、ずっとひたっている
世界は終わらなければいけない
君と出会ったことで
ある一つの世界は終わった
涙流す夜がおとずれた
僕は誰も愛せないわけじゃない
自分を愛せないわけでもない
自分に厳しいんだ
君にも厳しいことを言っちゃうとかなしいな
自分の葬儀(たぶん福祉がやってくれる)は
死体として出席する
誰もが死んでしまう
エディヴァンヘイレンが死んでショックを受けた人は
昭和のロックキッズだ
マリーゴールドにときめく人は恋をしている
誰も愛せなくて
自分も愛せないなら
その人はへそをまげてるんだよ
君はマリーゴールドで、僕なんかよりずっと自分を愛していた
涙ほどうつくしいものはない
今夜くらい
愛を信じてみてもいい