
「もし明日、自分を変えるとしたら?」今と未来を変えるたった一つの問い
あなたは明日、死ぬとしたらどうしますか?
ふとそんな問いを突きつけられたとき、私たちは一瞬、立ち尽くしてしまうのではないでしょうか。「え、どうしよう?」と。
日常の中で忙しく過ごしていると、「死」というものを普段あまり考えないかもしれません。しかし、その一瞬は、私たちが本当に大切にしたいことに気づく貴重なチャンスでもあります。そしてそれはとても「前向き」なものなのです。
ここでご紹介したい一冊が、『もし明日死ぬとしたら、今日あなたはどう生きますか?』という本です。実は昨日発売しました。Kindle Unlimitedにも登録しています。
なぜこのタイトルなのか?それは、本書が太平洋戦争末期に実在した「特攻隊」の若者たちの手紙や証言をもとに、「明日命を落とすかもしれない」という状況に身を置いた人々の姿を浮き彫りにしているからです。とはいえ、本書はいわゆる歴史解説書ではありません。
むしろ、彼らが残した言葉や当時の心境をとおして、私たちが日常に埋もれて見失いがちな「どう生きるか」を問い直す点に視点を置いています。かつての極限状態にいた若者たちの切実な想いの中には、いまの私たちが「本当に大切なもの」を思い出すための、多くのヒントが詰まっているのです。
彼らは何を思い、何を願ったのか
特攻隊と聞くと、国家の命令で出撃を強いられた悲劇——といったイメージが先行しがちです。もしくは「彼らは志願して、国を守るために出撃したのだ」という意見もあり、「悲劇」と「美化」の議論で終わってしまう本もあるのが事実です。
本書が描くのはそこではありません。若い彼らが出撃前夜に残した手紙や言葉には、「大切な人と一緒にいたい」「家族ともう一度会いたい」という心の叫びや、人間らしい迷いや苦しみが凝縮されています。そこから私たちが学べるものがなんだろうか?何となく先延ばしにしていたけど、やってみよう、挑戦してみようという視点を得らればと思い書きました。
たとえば、ある隊員は「母さん、もう一度会いたかった」と書き残しながらも、出撃の朝には毅然とした笑顔で仲間に接したといいます。命をかけた任務を前にして、彼らはどんな思いで夜を過ごしたのか…。想像するだけでも胸が痛みますが、その素直な言葉たちは、私たちの心に強く訴えかけてくるのです。
“明日が来ない”からこそ見えてくる大切なもの
本書では、戦争の事実を知るだけでなく、「もし明日が来ないのだとしたら、いまの自分はどう生きたいのか?」という問いに対して、その問いを自分自身に向けるきっかけを散りばめています。実は特攻隊の実話は、私たちが普段は後回しにしてしまいがちな「人との時間」「伝えたい言葉」を改めて大切に感じさせてくれるものでした。
本書では哲学者ハイデガーの言葉を引用しながら、「死を先取りして考えることは、いまを豊かにすることにつながる」という視点も提示されるのがこの本の特長。そのため、読んでいるうちに戦争の悲惨さだけでなく、自分自身がどう生きていくのかが強く意識されてくるはずです。
読み終えたとき、何を感じるだろう
極限状態を経験した若者たちの正直な思いに触れると、私たちが「当たり前」に感じている日常や、家族や友人と過ごす時間が、どれほどかけがえのないものかということに改めて気づかされます。
「大切な人に、いま伝えたい言葉は何だろう」
「自分はどんな人生を送りたいのだろう」
「やりたいことを先延ばしにしていないか」
そんな問いが自然と心の中に湧いてきます。それは決して暗い気持ちになるためではなく、「自分の人生をもっと本気で、大切に生きてみよう」という前向きな気持ちを呼び覚ましてくれるはずです。
こんな人におすすめしたい
嫌な気持ちで会社に向かっている。そんな現状を変えたい方
家族や友人との時間を、改めて大事にしたいと思っている方
自分の人生をもう一度見つめ直し、新しい一歩を踏み出したいと感じている方
もし一度でも「現状を変えたい」「本当に今のままでいいのかな?」と考えたことがあるなら、この本はきっと何かしらのヒントを与えてくれるでしょう。読み終えたあと、ふっと自分の中に静かな光がともるような不思議な感覚を味わうかもしれません。
最後に
『もし明日死ぬとしたら、今日あなたはどう生きますか?』は、特攻隊の歴史を学ぶだけの一冊ではありません。明日が約束されないという真理を見つめることで、「今日をどう生きるか」に真剣に向き合う手助けをしてくれる、そんなメッセージを込めた本です。
あなたの「今日」が、かけがえのない一日になるように。ぜひこの本を手に取り、特攻隊員たちが残した言葉の数々に耳を傾けてみてください。読み終えたあと、あなたの「明日」への向き合い方が変われば本書の目的は果たされたと思います。
もし、読み終わって何かが変わったと思った人はkindleで評価・感想などお書きいただけると幸いです。