放射線医学　消化器疾患・頭頚部疾患

消化器

食道癌

90%が扁平上皮癌
胸部中部食道が最多

表在癌でも深達度に応じてリンパ節転移起こす
周囲臓器への浸潤も多い

治療：遠隔転移がなければ根治的放射線療法適応
　　　手術不可能例でも根治可能

有害事象

急性期：食道炎、皮膚炎
亜急性期：肺炎、食道潰瘍
晩期：肺繊維症、食道潰瘍、心外膜炎

直腸癌

局所進行下部直腸癌に対して術前化学放射線療法

5年局所再発率2.5~16.0%

肛門癌

組織型は多様

扁平上皮癌には放射線著効

膵臓癌

局所進行で切除不能の場合は化学放射線療法

肝臓癌

B,C型肝炎ウイルス持続感染で発症
Child-Pugh分類A~Bで3cm,3個までが適応
根治治療になりうる

有害事象

急性期：胃腸炎、皮膚炎、膀胱炎、皮膚炎
晩期：胃十二指腸潰瘍、腸管癒着、慢性膀胱炎など

頭頚部疾患

頭頚部では口腔、耳下腺、脊髄への線量を減らすために強度変調放射線治療を用いる

喉頭癌

喉頭温存の場合は放射線治療

舌癌、口腔内癌

組織内照射有効だが高度な技術を要する

甲状腺癌

術後補助に用いるアブレーション：ヨウ素内服

鼻腔・副鼻腔癌

上顎洞癌が最多

全摘後補助療法として放射線照射

有害事象

粘膜炎・皮膚炎
唾液分泌障害
味覚障害
皮膚線維化
神経症状