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脳神経外科学 血管造影・血管内治療
穿刺部位
鼠径アプローチ:太いカテーテルもいれやすく一般的 大動脈弓部からアクセス
上腕アプローチ
橈骨アプローチ:術後安静時間短い 右鎖骨下動脈からアクセス
造影図のポイント
①内頚動脈→分枝なし 外頸動脈→分枝あり
②頭蓋内血管は走行方向で血管を分類する 正面像で水平方向はM
側面像で上方はA など
血管内治療
対象疾患
塞栓術:脳動脈瘤、動静脈奇形、硬膜動静脈廔、頭頚部腫瘍、鼻出血
血行再建術:脳梗塞、内頚動脈狭窄、頭蓋内血管狭窄、脳血管攣縮
脳動脈瘤
プラチナ製コイルを挿入して塞栓
バルーンアシストコイル、ステントアシストコイル、などの種類がある
新しい治療として血流改変ステントがある
未破裂脳動脈瘤に関しては自然歴(破裂率)、治療成績を勘案して適応を検討する
合併症:脳梗塞、血管損傷、術中破裂
超急性期脳梗塞
脳梗塞部位はIschemic core(梗塞完成部)とペナンブラに分かれる
血行再建で回復する可能性があるのはペナンブラ
①経静脈的血栓溶解療法
発症から4.5時間以内が適応
中大脳動脈遠位なら開通率52%だが内頚動脈では13%というように太い血管には効力低い
②経皮的脳血栓回収療法
発症から24時間以内が適応
自己拡張型ステント、血栓吸引カテーテルを用いて行う
太い血管にも有効
脳梗塞は治療の遅れが大きく予後に影響するため迅速な治療が必要
内頚動脈狭窄
脳梗塞発症、再発の予防を目的に治療する
まず抗血小板薬などによる内科治療
その後外科治療(内科治療のみでは再発率高い)
①頚動脈ステント留置(CAS)
血管を押し広げ、またプラークが血管を移動していくのを防ぐ
合併症:脳梗塞、過灌流症候群、心筋梗塞
血管損傷、深部静脈血栓
②頚動脈内膜剥離術(CEA)
血管内プラークを取り出す
呼吸器疾患、心疾患などがリスク因子となる
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