中国広州駐在妻のインター学校レポ #07.課外学習
ぼやぼやしている間に、あっという間に娘が8歳になり、日本での学年も2年生になりました。(タイトルも8歳に書き換えました^^)
ちなみに、誕生日は皆、ケーキやクッキーなどを誕生日本人のご家庭がクラスルームに持ち込み、みんなでお祝いするらしく、我が家も娘にせがまれて特大のホールケーキを用意しました。
ワイマイ(日本のウーバーイーツ的なもの)で手配して直接配送したんだけど、指定した午前中の中休み中になかなか届かなくて、担任の先生と何度もチャットしたり(これは英語なので自分でできる)、配達員に電話で確認したり(中国語なのでフロントにお願いして… )。。
なんだか遊んでばかりで、勉強が身についているのか?不明ですが、学校が楽しい、って思いながら毎日学校に通えるのが一番だよな、とも思います。そんなわけで、勉強に関しては最低限の口出しはしつつ本人のやる気が湧いてくるのを見守っている今日この頃です。。
Field Trip(課外学習)- 農場体験
さて、前置きが長くなりましたが今日はField Trip(課外学習)についてお伝えしたいと思います。日本の「社会科見学」や「遠足」に該当するでしょうか。
まだ編入して1ヶ月くらいの頃に、早速Field Tripのお知らせが届きました。
(補足:私と娘は2022/12末に中国広州入りしましたが、その後ホテル隔離を経て1月上旬に解放。学校見学や不動産見学をしている間に、2週間の旧正月休みに突入してしまったため、学校に通い始めたのは2月になります。Field Tripは、3月上旬の話になります。)
内容は、郊外にある農場に行って、野菜の種を植えたり、収穫したり、動物にエサをやったり、収穫した野菜を使ってその場でみんなでピザを焼いて食べよう!というもの。
持ち物は、いつもとほぼ変わらず水筒、ヘルシースナック、帽子。あと長靴を忘れずに、とも。
まだ船便が届かず、長靴がなかったので、慌てて「美団」という何でも30分で届くアプリで購入しました。ちなみに、「長靴」はブーツのことで、婦人靴のオシャレブーツしか出て来ず、雨靴とか水靴と入れると見つかりました。美団すごい。
ここでもIBの科目との連動
前回の母国語クラスのnoteでも出てきましたが、課外学習もそれだけで完結しておらず、普段クラスルームで習っていることと連動しているのが、いかにもIBらしいなと感じます。
日本だと、社会科見学ってわりと唐突に工場とか見に行って、せいぜい行った後に何が楽しかったとか絵日記書いて終わったような記憶が。。
(これは私の古い記憶で、小1だった娘は日本で社会科見学自体なかったので、違ったらすみません)
IBのInquiryの科目の中には、大きく6単元あり、その各項目を6週間ずつかけて学習し、1年かけて6単元を学習するスタイルのようです。
そのうちの「Sharing the planet」という単元で、食物がどのように育てられ、売り場に並べられ、私たちの食卓に並ぶのか、ということを学習している所です。今回のField Tripも、あくまでその科目の学習の一環という位置づけなのですね。
調べて、まとめて、発表
では、クラスルームでは娘は何を学んでいたのかというと、ここも大きく日本とは異なるのですが、インプットよりもアウトプットが多い印象です。
あくまでも私の把握できている範囲内の話になりますが、最初に映像などで野菜が育てられて、運ばれて、販売されて、食卓に並ぶまでを軽く学びます。
その後、おそらく2~3人の少人数のチームになって、好きな野菜を選んで、それがどうやってその過程を辿るのか、をiPadなどで調べていきます。
娘の場合は、日本人のお友達と「マッシュルーム」を題材に選びました。そして、マッシュルームが刈り取られ、パッキングされ、運ばれ、売り場に並べられるということを、紙に絵でまとめます。
そして、その紙を使って、みんなの前で発表、、、 までは、まだ娘には難しかったようですが、先生のスマホの前で、お友達の力を借りながら日本語で発表しました。
どうやって私はここまで事細かに内容把握しているのか?
さて、授業参観があるわけでもなく、教科書も存在せず、英語の理解度が追いついていない娘からの情報が極めて乏しい中で、私はどうやってここまで事細かに授業内容を把握しているのでしょうか?笑
それは、学校から日々アプリで送られてくる情報からです。
複数のアプリがあり、そのうちの1つでは、先生方とのDMができたり、先生からの連絡が来るほか、娘本人もiPadで撮影した画像をアップロードできます。
・作成した「マッシュルームがお店に並ぶまでの絵」
・絵を用いながら、先生の前で発表する動画
これらのデータがタイムリーに親のスマホに送られてきます。
そのため、テキストもない、子供も英語が分からない中でも、今学校でどんなことを学んでいるのかが手に取るようにわかるのです。ありがたい。。
ちなみに、Field Tripの様子は、陽気な音楽とともに編集された動画がシェアされました。担任の先生が作ってくれたみたいです。
日本の学校との価値観の違いに思うこと
(ここからは完全に私の意見になります。ご興味のある方だけどうぞ↓↓)
日本では、「きちんと座って先生の話を聞くこと」「ルールを守ること」を徹底的に叩き込まれる時期に、クラスメイトとワイワイ言いながら、自分の意見を問われ、拙いながらもOutputの実践をする娘。
どちらが正しいとか正しくないと言うつもりはありませんが、これって価値観やゴール設定がそもそも全く違う教育だなと感じます。
あくまでも主観ですが、、日本の教育は、まだまだInput中心で、Inputした内容をどれだけ正確に覚えているかがテストで問われる。そして、みんなと足並みを揃えて、従順であることが正しいことだという画一的な価値観に当てはめられる場面が多いと、私は感じています。
にもかかわらず、就職活動のタイミングで急に「あなたの強みはなんですか(人と違うことを問われる)」「あなたのやりたい事はなんですか(Output、プレゼンテーション能力を問われる)」と言われても困惑して当然ではないかなぁ。
(それでいて、いざ大企業に入社すると結局また足並みを揃えて従順であることが求められるという矛盾)
急に話が大きくなるけど、日本という国は、一体どんな国民を育てたいと思っているのかしら。
問題解決能力があり、自走できて、新たな道を切り拓いていけるような人間を産む必要があるともし思っているのであれば、少なくとも現在の公立学校の教育はミスマッチが酷い。
表向きでそう言っているだけで、本当はそんな人材求めていないのかな。
従順で言われた事をきちんとこなす人材を量産した結果、ジリ貧になり続けているのが今の日本だとすると、15年後に社会に出る娘がその教育を受けていって明るい未来が待っているとは、、正直言って思えない。
少なからずの親たちが、そんな漠然とした不安と焦りを持っているから、今教育格差が広がっていっていて、母子留学する家庭が増えてきていたり、アフタースクールが充実したり、私立学校への受験者が増えていったりしているんだよね、きっと。
2年後の本帰国までに、娘と、親である自分の将来も見つめ直さないといけないな、なんて先のことを今から気にしている私でした。
・・・その前にまず娘に英語力を身につけさせたいわ。。。
今日は何だか余談だらけになってしまいました。読みづらかったらすみません。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回は、保護者プログラムについて書きたいと思います。
高身長アパレル ATEYAKA , MIHARU Director
Kanako
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