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百年の恋も冷めた瞬間

百年の恋も冷める。

その瞬間は突然やってきた。

保育園の頃からずっと大好きな小南(こなみ)くん。

幼小中高大まで彼のことを追ってきた。

その日も昼休み、大講義室の7席分ほど斜め後ろから彼の声に耳を澄ましていた。

目が合って避けられては困るから、課題をやっているふりをして耳を尖らせる。

男友達3人と何か盛り上がっている。

小南くんの声はよく通る。

「なんでだろ〜 なんでだろ〜 ななななんでだろ〜」

胸のあたりで何かがホロリとほどけた。

蝶々結びの引っ張ったらのところがスーッてなんの引っかかりもなく抜けていく感覚。

私がずっと想っていた人はジジイだったのか。

「なでだなんでだろう な!!」

原付を飛ばしながら叫んだ。

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