百年の恋も冷めた瞬間
百年の恋も冷める。
その瞬間は突然やってきた。
保育園の頃からずっと大好きな小南(こなみ)くん。
幼小中高大まで彼のことを追ってきた。
その日も昼休み、大講義室の7席分ほど斜め後ろから彼の声に耳を澄ましていた。
目が合って避けられては困るから、課題をやっているふりをして耳を尖らせる。
男友達3人と何か盛り上がっている。
小南くんの声はよく通る。
「なんでだろ〜 なんでだろ〜 ななななんでだろ〜」
胸のあたりで何かがホロリとほどけた。
蝶々結びの引っ張ったらのところがスーッてなんの引っかかりもなく抜けていく感覚。
私がずっと想っていた人はジジイだったのか。
「なでだなんでだろう な!!」
原付を飛ばしながら叫んだ。
サポートはクレジットカード支払いだと最高還元率85%くらいになります!1000円サポートで850円とかです!これはでかいのでよろしくお願いします!