Polyglot 多言語に通じた人

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皆さんは「Polyglot」って知っていますか。日本語で言うと「多言語に通じた人・何か国語も話す人」です。日本人でPolyglotっているのかな?とふと思った。今までの人生でtop10に入る残念だったことに「Polyglot会議に参加しなかったこと」です。何とですよ、去年、この国際会議が地元福岡で開かれたんです!なのに、なのに、行かなかった・・・。行かなかった理由はただ一つ、『お金がなかった!!』その日暮らしの日本語教師やってると、急な出費、対応できません。笑

私は言語習得にめちゃくちゃ興味があります。認知心理学なんかも。人がどうやって言語を習得するのか、外国語のみならず、母語の習得、継承語の習得もです。だから、こんな多言語が話せる人の頭の中、思考回路をとても見てみたいのです。言語習得というのは、定義が難しいし、効果的な言語習得方法は人それぞれだと思います。だからこそ、いろんなケースを見てみたいのです。

今教えている生徒さんで母語がスペイン語で、英語、フランス語がネイティブレベル、日本語、イタリア語がコミュニケーションができるレベル、ポルトガル語が理解できるレベルという人がいます。だから、この生徒さんは話せる言語は5カ国語です。そして、去年、9カ国語(確か)話せる人に教えました。彼は国で語学教師でもあり、企業家でもあります。主にヨーロッパ言語と中国語が話せました。そう、この彼がpolyglot会議を教えてくれたのです。彼はこの会議に参加するために、日本に来て、日本に行くから2週間日本語を勉強してみようということで、学校に来ました。全くの0初級です。ひらがな、カタカナも知りませんでした。

それがね、ほんと授業が毎回楽しかったです。私は言語学習に慣れている生徒さんには最初に日本語の特徴をさらっと話します。文構成(語順・時制・否定)、発音、文字など、さらりとね。そして、こういうことは、生徒さんも知りたい内容で、質問が多いです。いろんな言語を知っていると、その言語と比べて理解していくようです。

あとね、地元に無料のボランティア日本語教室があるから、それを紹介したら、3日目から行ってました。挨拶、自己紹介しかできないんですよ。でも、行ってました。そして、週末、そこの先生に自宅でのランチに招待されたそうです。その時のこともほんと、楽しそうに話していました。日本の家、日本料理を堪能したようです。こういう文化を体験して、疑問に思ったことを授業で聞かれることも多いですね。説明を聞いて、より日本がわかるという感じですね。あ、そうそう、外国語が中級以上レベルの生徒さんは、言語と文化は切り離せないってよく言いますね。私もそう思います。だから、その言語を習得するには、その国の文化にも触れよって思っています。今年はこコロナがあったから、難しいけど、その対処法はまた今度。

あと、アプリを使って言語交換パートナーに会ったりね。とにかく、生の日本語を浴びようとしていました。そんな彼が一番日本語を話すのによかったと言ったのが、『居酒屋』でした。それも、小さいカウンターがある居酒屋ね。カウンターに座ると、店主と話せるし、カウンターに座ると、たいていそこに座るお客さんは常連さんだから、店主とも顔馴染みで話しやすい。翻訳アプリを使いながら、いろいろ話したようです。それはもう楽しそうに話していました。

つまりpolygolotの彼の勉強の仕方は、基本的な文構造を知る、語彙を覚える、生の日本語に積極的に触れるでした。そして、何より、間違いを恐れない完璧を求めない、でした。はっきり言って、私にはできない積極的な行動なんですが、同じ語学教師として、語学学習者として、毎回すごいな〜と感心してました。

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