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lemonysnow
『さるのこしかけ』さくらももこ 読書感想文
とんでもなく面白い本に出会ってしまった。中学生の時に著者の『もものかんづめ』を読んだ時以来の衝撃である。
以下は、特に面白かった話の感想である。 「痔の疑いのある尻」最初からこんなに面白くて大丈夫なのかいらぬ心配をしてしまう勢いで面白かった。肛門を大事にしようと思った。
「遠藤周作先生」ミーハーなのか、私も遠藤先生の著書を読みたくなりました。『死について考える』さくら先生と遠藤先生が対談をされていたのは知りませんでした。
「台風台湾」不謹慎ながら面白く読ませていただきました。せっかくの結婚記念日に食あたりとは、嘆いても嘆ききれないことと存じます。 「インド旅行記」大麻(おおあさ)さん、本名(名字)だとしたら余計に可哀想。でも、笑いに昇華できるのはすごいことだと思いました。
「ミッキーマウスの繁殖力」ネズミの繁殖力は凄まじいと聞き及んでいます。さくら先生の身に何も起こらなくて幸いです。
「見当違いな熱血」こういう先生、居そうですね。熱血すぎるのも生徒からしてみたら困りものですね。
「ぐうたらの極意」休みたくても気持ちが急いて休めない心理状態の時に読み返そうと思います。「ぐうたら」するのも頭を使いますね。
「夢が叶った悪夢」子供の頃の軽率な夢が現実を見せる話。誰しも一度はこのような経験があることだろう。
「近所のじいさんの消息」生きていらして良かったのに、心にしこりが残る話ですね。気まずくなれるのも、著者の優しさがなせる業だと思います。 「夏の病院」さくら先生の人徳ですね。お怪我がなくて幸いです。
「飲尿をしている私」この見出しだけで笑える。なんでも体を張って挑戦する作者の健康への意識の高さが垣間見れる。 巻末お楽しみ対談も豪華で、大変楽しませていただきました。