もう、フィードバックに振り回されない!ーキャリコン面接試験対策

ある人は厳しく。ある人は優しく。
キャリアコンサルタント面接試験練習のフィードバック。
辛辣すぎて、傷つく人もいます。
逆に、すごく褒められたのに、実際の面接で不合格になる人も。
誰にフィードバックされるか、もあります。

同じ受験生どうしだと、親近感もあり立場が同じだから
気軽にフィードバックしあえます。
ただ、信頼性はわかりません。
受験生どうし、何が正解なのか、何が不正解なのか
基準が明確でないし、自己流だからです。

ホルダーからフィードバックはどうでしょう。
やや信頼性はありますが
立場によるプレッシャーがあります。
指導者と受験生という違いは
評価する人、される人、という関係性を生みがちです。
対策講座の先生と受験生だとさらに強く関係性が生じますね。
この場合、フィードバックには一定の信頼性が期待できますが
一方で評価に対するバイアスは大きくなります。
信頼性のある人にほめられた。ダメ出しをされた。
どちらの場合も、自分の感情に大きく影響します。

ところが、です。
このホルダーというのもくせもの、実力は千差万別
しかもフィードバック経験も人によって違います。
フィードバックの手法もまた人によって違います。

やたらとできたことだけを褒める人。
こちらの顔色を気にしながら、問題点を指摘する人。
「あれも聞けた、これも聞けた」と質問できなかったことを
列挙する人。
「こうやらなくちゃダメだよ」と自分の手法を押しつけてくる人。
「とにかく、やりがいはなんですか。きっかけはなんですか、って聞けばいいですよ」と質問文を教える人。
「口頭試問から逆算するんだよ」と難しいことを言い出す人。
「シュロスバーグの4Sに従って質問してください」という理論派。
「私の試験のときはね」と自慢話を繰り出す人。
「あなたのいいところは、こういうところだから、伸ばしていきましょう」と分析を始める人。

一生懸命聴いてるのに「全然、傾聴できてない。もっと寄り添って」とエモーショナルに言う人。


みなさん、熱を込めて言ってくださいますが、
それがほんとうに正しいのかどうか、調べようはありません。

誰の意見を取り入れるか、誰の意見はスルーするか
どの受験生も悩むところです。

「誰に聴いても、有意義なフィードバックを受ける方法はないものか」

あるんです。

ホルダーに3つ質問してください。

「私自身は、主訴をこう捉えたのですが、○○さん(ホルダー)はどう思いますか」

「今の面談では、こんな傾聴を心がけることで関係構築ができたと私自身は思うのですが、どう思われますか」

「相談者の問題はこうだから、今後面談をこのように進めよう、と思いながらやっていたのですが、どう思われますか」

さらに、JCDAならば
「今の面談で私は、経験代謝ができたでしょうか。できてないとしたら、どこでできたと思いますか」

おわかりですね。
逆質問をするんです。
逆質問によって、フィードバック側から、自分に必要な回答をゲットする。
フィードバック側に、キャリア相談に必要なことを中心に回答させることによって本質からブレないようにする。
そして、この観点ならば、経験の少ないホルダーでも論点を絞って話せるのでフィードバックがしやすいはずです。

限られた時間、理想の相手と練習ができるとは限りません。
誰と練習しても一定の効果、面談に必要なことに関するヒントを得るために
自分でフィードバックをコントロールしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、私は、フィードバックのとき自分からは何も言いません。
「今の面談中に思ったことを何でも言ってください。どこが難しいと感じたのか、何がやりにくかったのかなどを考えてください」
とお話しし、自分で課題を見つけて、その課題への対策を自分で考えてもらいます。フィードバックで経験代謝を体験してもらうようにしています。
これによって、自分の意思で見つけた課題を自分の意思で改善ができる
という仕組みです。
(参考までに)

11月までまだ時間はあります。
ばらつくフィードバックに惑わされることなく
自分に固執しすぎることなく
進んでいただければ。

でも、もし、余裕があれば、信頼できる先生を見つけて
習ってみるのがおすすめではあります。






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