ブーメランで遊ぶ「私」
~自作自演~
人生劇場の主役は常に『私』です。
「いえいえ~私なんか主役どころか脇役ばっかり。人の影になり、家族の犠牲にな
り、世間からは遠ざかって・・・輝いて生きている人が羨ましい。」
たとえそうだとしても主役に変わりありません。
どんな役どころを生きていようと「私」が人生の主役の座を手放すことはあり得ませ
ん。
さて、今回のテーマはブーメランでしたね。
誰かが言った一言で「私」がこう思ったとします。
ここでは敢えてネガティブな状況を扱います。
「バカにされた」
「軽んじられた」
「見捨てられた」
「除外された」
この時「私」は受け身です。
誰かが「私」をこう評価した。
誰かが「私」をこう扱った。
誰かが「私」にこうした。
誰かが「私」に・・・・
「私」は人に何かされたと認識しますが実はこれは《ブーメラン》なのです。
人にされたと思ったことは必ず無意識に人にしています。
「バカにしている」
「軽んじている」
「見捨てている」
「除外している」
全ての言葉を置き換える事が出来ます。
「私」が人にしていることは無意識なので自覚しにくいかもしれませんが
《ブーメラン》は表裏一体なのです。
誰かが冷たい視線で「私」を見たとします。
「私」は冷たい視線で見られた。
ここでも「私」は受け身です。
しかし、これも「私」が誰かに投げた冷たい視線が鏡のようにはね返っているだけな
のです。
誰かに冷たい視線で見られたとしたら、必ず誰かを冷たい視線で見ている「私」がい
ます。
これがブーメランです。
だから、
人をバカにしないようにしましょう!
人を軽んじないようにしましょう!
人を見捨てないようにしましょう!
人を除外しないようにしましょう!
という善悪のお話では全くありません。
ここには秘密が隠されています。
もう一度冒頭に戻りましょう。
人生劇場の主役は常に『私』です。
これには深淵な意味があります。
もう一段階飛躍しますからついてきてくださいね。
≪ブーメラン》は瞬時に向きを変えるのです。
実は「私」をバカにしているのは「私」なのです。
実は「私」を軽んじているのは「私」なのです。
実は「私」を見捨てているのは「私」なのです。
実は「私」を除外しているのは「私」なのです。
「いやいや~断じてそんなことはしていない!自分で自分をバカにするなん
て・・・・
実際彼女(彼)が私に・・・・」
そう反発したくなりますよね。
不思議ですよね。
≪ブーメラン》の→が人に向かっている時は何の反応もなく無意識で、→が自分に向
かってきた途端に過剰に反応する。
これが自作自演の≪一人芝居≫のからくりです。
いいとか悪いとかの問題ではありません。
投影のシステムがそうなっているのです。