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不登校3年

息子が、
「ぼくは今日学校へ行かない。足が痛い。」
と学校を休むと突然言い出して、不登校への道へ入ってから昨日で3年が経ちました。
あの日、休みの連絡をする時間まで、本人の気持ちを確認して電話をしたんだ。Facebookの思い出に投稿した記事が出てきて、自分の行動を確認しました。
幼稚園の頃、特に年長になってからは月曜日になると「行きたくない」という感じでグズグズして、朝、園に電話して先生方が息子を誘ってくれて何とか登園できた日々を思い出します。
あの頃から、集団生活や、小学生へ向けての先生の指導に苦しさを感じていたのかなぁ・・・思い出すと切なくなります。

3年前、2年生の夏休み明けに五月雨登校になり、毎日学校へ行くか行かないかでヤキモキしたのをうっすら覚えています。
そして、10月半ばには市の教育支援センターの先生に相談。
学校へできる限り楽しみを感じて行かれるように、毎朝校長先生、教頭先生、事務の先生など、1時間目までの間少し時間を作ってくださって、息子の好きな仮面ライダーやウルトラマンの図鑑の話を聞いてくださった時期もありました。
でも、問題は朝の登校じゃなかった。
クラスでの担任の先生のイライラ。
児童を大きな声で叱る事が多く、怒り出すと長い時間怒りが収まらないタイプなのか、息子はそれを見聞きしているのが辛かったようです。
ある日、学校から帰ってきて私に泣きながら言いました。
「なんで学校へ連れて行ったんだ!まためんどくさいことになった。〇〇君が怒られたり、@@君が怒られたりするのを見て嫌になった。もう学校へ行きたくない」と。
あの時、座って抱きしめて、
「わかったから、先生に電話して確かめる。だから待っていて。」
すぐに学校へ電話。先生へ事情を話す。そんなことが続いた。
先生は、「学校では楽しそうだったのに」と。
でも、あの子は嫌なことがあって嘘をつくことはない。
しばらく好きな教科や、行かれそうな時間だけ学校へ連れて行くことが増えた。

10月のある日、途中でお迎えに来てくださいの電話がかかってきた。
そして、担任の先生は電話で
「明日は1時間目に間に合うように来るのを約束したんで!(^^♪」
と意気揚々とした声で話す。
私は「それは明日の朝にならないと分からないと思います」と返すと、
先生は、「良い顔して返事をしてくれましたから。」と
そして、その次の行動がとてつもなく違和感というか、あり得ない事だった。
息子に電話を替わり、「明日1時間目に間に合うように、送ってください」と言わせたのです。
私は、「これは絶対に明日行かない!!!危険だ。」と思いました。
学校へむかえに行って、笑顔で「明日来いよ!」という感じだった先生。

そして私の予想通り、翌朝息子は寝床に図鑑やら、本やら、チャレンジタッチを持って行き、無言で学校を拒否した。
学校へ休みの電話をした。

昼休み、担任が電話をしてきた。
「息子君を電話に出してもらえませんか?今日、学校へ来る約束をしたのに来れなかったのだから、今日は行かれませんと先生に言ってほしい。」
という趣旨の事を言われました。
低学年の子にそんなことを要求するのか?!
「彼は全く話をしてくれません。そっとしておくしかできません。それに、低学年の子に、先生の要求は酷です。高学年でも難しいです。」
きっぱり断った。それでも先生は自分の考えを曲げなかった。

あの先生は、あれからもう1年うちの学校に勤務して、異動になった。

あの時、校長や管理職に折り返しで苦情を言えたら、もっと対応が変わったのだろうか。
そして2年生の冬、発達外来受診を教育センターの先生に勧められて受診し、WISCを検査し、診察の結果「自閉スペクトラム症」と診断された。

きっと学校は、障害が有るから仕方ない。
特性があるから、学校へなじめない。そんなことで片付けているのだろう。

もう、あの頃の息子の様子を知る先生がいない今、学校は通り一遍の対応しかしない。
どうして息子が学校へ来られないのかも知ろうとしない。

あの子がトラウマを抱えて生きているなんて、想像もできないだろう。
私が「授業中に3人が別々に騒がしくして、3回別のタイミングで怒られたとします。私たちは、1度目に騒がしくした子が叱られたのを知りながら二人目三人目が騒げば、先生がどんどん怒りを強めるのはわかります。でも、あの子にはすべてが一度目です。」その話をして、理解してくれる先生は居ない。

これからも分かってもらえるのは、今通っているフリースクールの先生たちだけなのだろう。
理解ある場所で、息子らしく成長してほしい。

学校と縁が切れたら、どんなに楽だろう。
教材を受け取るだけの場所。
いや、教材をフリスクへ届けてくれたらいいのにとさえ思う。
持続可能な学校との付き合い方を、距離の取り方をしていくようにしたい。

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