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Ⅰ. 差別反対の人々ーノロ編

こんにちは、花のこです。

この出来事は、特別なことではありません。日常的にどこにでも起こり得る差別、イジメ、嫌がらせです。もしも自分の身に降りかかったら…そんな風に想像しながら読んでいただければ幸いです。

1.ネトウヨBAN祭りが始まった

今までは情報収集のために使う程度だったツイッターですが、BAN祭りでこんなにもネトウヨがいるのかと驚きました。

私はネトウヨ狩りのノロ(Jisan a lady first酒多銅時)さんと知り合い、一緒にレスバをするようになりました。ノロさんはネトウヨへの罵倒がメインで、バイタリティに溢れたアカウントでした。

2.ネトウヨ対策グループ発足

ネトウヨの通報グループが発足して、総勢50人ほどが協力し合いながら、ネトウヨの通報やレスバをしていました。
そのグループにはノロさんアムズ魂さんらが参加していました。

しかし、ノロさんは50人のグループチャットでは会話の流れが速くついていけないと愚痴をこぼしていました。そのため、私はノロさんに必要な連絡を見逃さない為に個人的にDMをするようになりました。

3.ネトウヨ狩りのノロという人

ノロさんと私はまるで親子のように、日常的な会話も気さくにする仲でした。ネトウヨとのレスバのパワフルさとは裏腹に優しい人なのかもしれないと思っていました。
ところが、私がノロさんとの連絡係をするようになった頃から、ノロさんはネトウヨとのレスバも通報もしなくなり、私と日常的な雑談をするだけになりました。

他愛のない会話の中でノロさんにセクハラめいた事を何度か言われました。
ノロさんは、自分の事を”殿”と称し、私の事を”姫”と呼んでいました。

-2018年12月30日-
花のこ
「はぁ…」
ノロ 「それは社会人の先輩として言ってんの。はぁってw 社会人なんだから、やる時にはやらないと駄目だよ。殿は免許○○以上もってるからな」
花のこ「いいね」
(中略)
ノロ 「姫、仲間にいっぱい独身男性いるやん。アムズニキも独身みたいやし」
花のこ「アムズ兄はLGBTだから女性OKかどうか分からないよ」
ノロ 「えーマジか。姫は真剣にちゃんとした結婚相手探さないと
花のこ「いらぬ」
ノロ 「いらんのかいw 子供可愛いよ」
花のこ「いらぬいらぬ。猫いるからいいの」
ノロ 「いらないの?」
花のこ「いらない。孤独死する予定」
ノロ  「それは本人の自由だけど、生む気が少しでもあるんならもう結婚しないと駄目だからね
花のこ「ごめん。いらないというより産めないんだ」
ノロ 「えっそうなん。それは嫌なこと言ってしもた。ごめん」

ノロさんは、私にパートナーがいるかどうかも確認せずにこのような発言を繰り返したので、私は産めないという事実を明らかにせざるを得ませんでした。

-2018年12月25日-
私の好きな芸能人について話していた時のDM
ノロ「整形って直ぐ解かるけど、韓国の人で整形してない人みたことないわ」
-2018年12月26日-
ノロ
「姫は独りっ子やろ?まっわがままに育つんは解る
-2018年12月29日-
色々な嫌な感情が湧きあがり「死にたい」と私がツイートした翌朝のDM
ノロ「昨日の仕事帰りくらいから元気無くなったみたいやけど何があったか解らんけど、誰しも人生には色々あるからな。死ぬなんて弱い人間になったら駄目だぞ

4.LGBTQに対する不寛容社会へのトラウマ

バイセクシャルにも様々な人がいます。
高校生まではレズビアンで、大人になってからバイセクシャルになるというケースもあります。

-2019年1月2日-
ノロ
 「へーそういう娘いるんだね。調べようが無いから全然いないのかと思ってるだけかも知れないけどLGBTの人って20人に1人だっけ?だから殿の近くに居てもおかしく無いんだけど」
花のこ「10人に一人だよ」
ノロ 「10人に1人か、それが解らないんだよな。それだったら殿の事業所には100人のホモが居るってことだからね。そんな人、誰1人噂に聞いたこと無いんだけど」
花のこ「隠してる人は多いし、私みたいにバイならよっぽど分からないんじゃないかしら」
ノロ 「もう、会社の風呂もゆっくり入ってたらホラれちゃうじゃんww アムズニキはどっかでLGBTって言ってたん?」
花のこ「そんなこと言ったらさ。LGBTの人は共同のお風呂入れなくなっちゃうじゃん。レズビアンだから女風呂でも一緒に入りたくないって言われると悲しい。アムズ兄はね、LGBTを差別する人がいてその人を叩くときに自分もLGBTだから差別辛いって話をしたの」
ノロ 「姫の言うことは解るんだけど、殿はホモじゃないからそういう目で見られてると思ったら嫌な気になるよ。性癖を優遇するのがOKなら、ロリ好きが子供目当てに銭湯通うのも別に仕方ないじゃんてなるよ。差別はダメだけど大衆浴場なんだから、その癖の考えそのまんま持ち込んだらダメだと思うけど。大衆浴場に10人入ってて9人がホモなら、こちらが覚悟決めて入浴するか、遠慮するかのこちらの責任で大衆浴場に行くかどうか決めなくちゃならないけど今はまだ逆だからね
花のこ「クイズ-痴漢をテーマにしたAVが好きな男性は電車に乗ってはいけない?」
ノロ 「勿論乗って良い!」
花のこ「じゃあなぜロリコンが大衆浴場に入ってはいけないの?」
ノロ 「入ってはいけないって書いてないよ。今はまだ逆なんだからその癖をださないよう抑制できるんなら入ってよい自分の責任でそう判断できたなら入っていいんじゃないの?電車もそう、乗っちゃいけないとは言ってないよね自分を抑制できる判断で乗ればいいんじゃないの?後輩が去年年始そうそうホモに詰め寄られて今年最悪や言いよったん思い出したけど、そんな奴は入っちゃダメでしょ。次、姫が言いたいこと送ってこの話しは終わりね」
花のこ「わかりました」
ノロ 「お~~立派な返しw 大人なんだ!」

この後は、とりとめのない日常的な会話をして、翌朝以降ノロさんと個人的にDMをすることはありませんでした。

私は、ノロさんアムズ魂さんはLGBTなのか? という問いに対して答えてしまったが為にノロさんの一連の差別発言がアムズ魂さんに突き刺さったような気がしてとてもショックでした。

こんなエピソードがあります。

高校の修学旅行での出来事です。
レズビアンであることをカミングアウトしていた私に対して、先生が「風呂で他の女子を襲うなよ~」と言ったのです。
先生の冗談に加え、数人の友人の苦笑いが今でも思い出されます。
私は他人を襲うような性質でもありません。
なのに「公衆浴場」と「同性愛者」という安易でスケベな連想ゲームによって出た発言に、私は世の中の同性愛者に対する不寛容さを思い知りました。
この時にカミングアウトを後悔し、この時以来実生活でカミングアウトをすることはありませんでした。

ツイッターでは、アムズ魂さんがLGBTであることをカミングアウトした際に私もカミングアウトをしていました。
しかし、この後繰り返される性差別のことを予見できていれば、私はカミングアウトしなかったでしょう。

高校時代以上にカミングアウトしたことを後悔することになるとは思いませんでした。

5.度量のない風紀委員

ノロさんのLGBT差別以来、個人的にDMをしなくなったのですが、ネトウヨ対策のグループ内では普通に会話していました。
ところが、ノロさんはそれらのグループを全て退室し、その直後にはこのような罵倒ツイートを私に向けてきました。

当時、私がレスバをしていたネトウヨでミソジニストのニポコンに詫びを入れつつ、私のことを「度量のない風紀委員」「ネトウヨ以下の考えの奴等」と罵倒し、直後ブロックしたのです。

とても悲しかったです。

この3いいねの内の一人が、私はこの頃までお姉さんのように慕っていたアカウントでした。私への罵倒ツイートをいいねする心境だったことにも気づかずに、私は一方的に信頼しノロさんのことを相談していました。

-2019年1月6日-
花のこ「ノロさんがグループから離れました。私のせいです」
茸さん「花ちゃんのせいじゃないと思うよ。ここだけの話、香川県に行って会った日の夜に○○って二人で話したもん。ワシらに大所帯生活は向いてなかったんだ。」
花のこ「先週の水曜日夜に喧嘩になりました」
茸さん「水曜ってあれか、仲良くしてる人の差別心を見たってのはノロさんのだったんかな?」
花のこ「そうです。今朝アムズ兄がネトウヨに絡まれていた内容に似てる」
茸さん「アムズニキのツイート見てきた。性的指向のことなのね。これは当事者か身近に当事者がいないと理解しづらいのかもしれないね。花ちゃんはノロさんが何歳か知っとるけ?ジェネレーションギャップかもしれんねぇ。本当はそういうのも乗り越えて性的少数者の現実を理解してほしいけどな。水曜日にも書いた通りだ、花ちゃんの差別許さない主義に間違ったところは無い、説得して解ってもらえなければ縁切りもありだよ
花のこ「もう少し、時間おいて勇気出たら話にいってみようかな」
-2019年1月17日-
花のこ「あれから特に連絡取ってないのにブロックされました」
茸さん「理由は昨日聞いたんだ。ノロさんにとって花ちゃんが合わないと思った、ということです。でもそれは彼から見た判断なので、花ちゃんが駄目な人ってことでは全く無いと私は思う。」
茸さん「通報グループ内でカノキさんの評価が凄く下がったね。あれは私にとっては衝撃的だった。ノロさんにとっては許せないほどだった。ノロさんは結局カノキさんを批判する人達をブロックした。私はどちらの言い分にも一理あると思うので誰のことも切るつもりはない。どっちつかずな私の態度がノロさん/通報グループ双方の皆さんからどう評価されどう扱われるかは私にはわからないけれど弁解するつもりはない。」
茸さん「文字だけの関わりなので、ちょっとしたことがきっかけですれ違ったり縁が切れたり再開したり、いろいろなことが起きると思う。そんな中でももっとも大事なのは『自分はここで何をするつもりなのか』だと思うんだ」
花のこ「色々教えてくれて、ありがとう。4つ言いたい事がある」
花のこ「一つはブロックされた(対話を拒絶された)身なので、これ以ノロさんについてとやかく考えるのはやめるね」
花のこ「二つ目、私は右左関係なく差別するものに反対をするのが信念だからこれを曲げることはできないし、たとえ味方でも差別をするなら反対する。私は味方に対して対話を拒絶することはしない。カノキさんについても、勉強会を開こうという話も提案しているの知ってる?みんな本気でカノキさんを敵視してる訳ではなくて、どうにか誤解している部分を解けないか考えてると思う。ただ、味方だからという理由で、被害者の適切な行動を批難したり、差別する発言をなかったことには出来ない」
花のこ「三つ目、茸さんから聞くノロさんの話とキムさんから聞くノロさんの話のズレが大きい。ノロさんはキムさんにグループをやめた理由として、カノキさんを私が叩いた事が理由だと言っていました。でもキムさんに矛盾点をつかれると、「カノキさんの事は正直興味がないから知らない」と言ったそうです。茸さんにノロさんが本当の事を言っているようには感じません。今後のお付き合いがあると思うので、念のためにお知らせしました。」
花のこ「四つ目。私はまだノロさんは味方だと思っているので、私はノロさんをブロックしないし、女性差別とLGBT差別発言取り消してくれるなら今まで通りに戻れると信じています。」

茸さんはこの後もノロさんの話には齟齬がないと弁明していました。
私は茸さんノロさんと一緒に私に嘘をついているのだと気付きました。父を知らずに育った私に親子のようだねと仲良くしてくれたノロさんの差別を姉ように慕った人が嘘をついて擁護したのです。私にはその差別も差別の擁護もどちらもショックでなりませんでした。

6.差別と闘うということ

差別と闘うということは、私にとって生きるということです。一方を有利にするためにもう一方を陥れる世の中はフェアではありません。

ジョークの為に人を傷つけて良い理由はありません。少数派の意見には耳を傾けなくても良いというのは間違いです。マイノリティとしての属性だけに着目されて、「襲われるかもしれない」という根拠のない恐怖心を理由に行動を制限しようとしてはいけません。

これらの差別の末、マイノリティに待っているのは死です。

誰かの足を踏んでいる事がわかったら、その時点で反省し謝罪すれば良いのです。自分を正当化するために、嘘やでたらめの恐怖心を公言して印象操作をするような差別者になる前に、気づいて欲しかったのです。

後編はこちらから

Ⅱ. 差別反対の人々ーアムズ魂編

Ⅲ. 差別反対の人々ーかとさ軍団編

Ⅳ.差別反対の人々ー謝罪編

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