もう失踪したい
頭が悪いのに、頭がいいふりをしたがる。出来てないけど。勉強が出来ることを頭がいいと思っていた時代があって、実際そんなに出来なくはなかったから、中途半端にプライドだけが残った。もう学力も語彙力も思考力も感受性も教養知識も全部消え去った。ひとりのあほんだらな消費者が生まれてしまった。昔の音楽の聴き方の方がきっと素敵だったし、昔は隙間時間を見つけては本を読んでいたし、リスニングだって聞き取れたし、物もするする覚えられた。それから、昔書いた文章の方が良かった。
全部だめになっちゃった。本当に年々、全部だめになる。
模試の結果がもう見れるから見たの。別に偏差値は悪くないのに全部E判定で。東進の模試って、今現在受けてどのくらい可能性があるかだから低く出るのは当たり前。それは分かるんだけど。それでもずらっと並ぶEの文字は、なんだかわたしの心を萎えさせた。
そんでこれに凹んで、「わたしってめっちゃ競争社会に住んでんじゃん」って気づいてもっと凹んだ。誰とも較べたくないし較べられたくないと思っているのに、結局、少し家から出てみればそういう風に世の中はできてて。全部数字で。偏差値も身長も中顔面の長さも、いいね数やフォロワー数も、今まで触れてきた音楽や本の多さや多様さも、触れ合ってきた人の数も、全部数字で。それで、全部全部、自分を作ってる。数字として叩き出された頭の悪さや目の小ささ、運動神経の悪さなんかのコンプレックスは、間違いなくわたしの性格を形成する一部になったし、触れてきたものが少なすぎる故につまらないし、いいね数のせいで「人に求められてること」がいつも気になる。自分がない。流行りを吸い込んで、メタモンみたいになってる。ごめん、ポケモンはミリしら。
競争社会なんてもうこりごりだよ〜なんて思ってるのに、わたしの頭の中にはもう数字が染み込んでいて。
バズってるから大丈夫。こういった感じの話の方が伸びるな。本読まない人ってことは薄っぺらいんだな。とか、とか、とかとかとかとか。
全部もうだめ。わかった? 全部だめなのは頭の出来だけじゃない気がする。もう性格、骨の髄まで腐ってる気がする。どうしようもない人間な気がする。どうしようもないくせに、どうかした人間になりたくて、今日も無意味に息吸ってる。
ちゃんとした人になりたい。頭の先から足の先まで、誰かに「綺麗です」と宣言できるような美しさが欲しい。綺麗に生きたい。生き様が汚い。
どうしようもない私が歩いてゐる
わたしも放浪したい。もうどこにもいたくない。ひとりで、綺麗な田んぼ道を歩きたい。それでたまに、思いついたら文章を書いたり、ほとんど書いたことないけど俳句や詩を書いたり、思いついたことを書き留めるだけのことをしたい。誰のためでもない。誰に求められてるとかも考えない。わたししか見ない。そういう風に生きたかった。
でも無理で、わたしって現代人も現代人みたいな人間だし、人と較べないとか、較べないでと思っているのに、自分が較べてる。とにかく、そんな風にはなれない。
ちゃんとした人になりたかった。なれないならせめて、ちゃんとしてないことが許されるような才能が欲しかった。どうしようもなく小心者の凡人。一日15時間ツイッターを見て、脳を焼かれるだけの日々。
最近物語をまた考え始めてみた。体のほとんどが水で出来てるホムンクルスの男を匿う物書きの話。きっと書き上げられないから、その存在だけでもここに書いておくね。きっと設定も話の流れも、何もかもわたしは忘れてしまうから。そのくらい、別に思い入れもなく書いてる。伝えたいこととかないから。書きたい思いもないから。
けど、なんだかいつもそういう話ばかり書くし、考えていると思う。道徳や正義、大衆、大義名分よりも、あなたがいればそれで良かった、みたいな。最終的には、大義によってそれらは破滅に追い込まれるんだけど、わたしの文章の中の人達は、二人でいればなんだか幸せそうだった。
そういう人が欲しかった。わたしが凡人でも、数字に振り回されなくても、その人がいたら幸せだって、思いたかったのかも。
恥ずかしいな。叶わないことばかり書いてる。結局どれだけ仲のいい人がいてもわたしはいいねの数が欲しいし、どれだけ一人がめちゃくちゃ素敵だよ! って言ってくれても、それはすごくすごく嬉しけれど、それはそれとしてもっと色んな人に見てもらいたい。
あなたの好きな本も音楽もファッションも食べ物も全部知りたいのに、それってその後に自分の話がしたいだけなんじゃないの、とか思ったら、もうどつぼ。
そのキャラクターやアイドルが好きなのか、界隈でキャッキャするのが楽しくて好きなのか、もうよく分からない人が多いなって思うし、わたしもそうなのかも。
だれかと話を合わせるために何かを取り入れていて、それがメタモンなわたしのいい所だし、かつ流行りや大衆受け、誰かが好きなものの受け売りばかりで、わたしが本当に好きなものってなんだかもうよく分からないなと思う。誰か教えてくれたらいいのにな。あなたはこれが好きそうに見えるよ、みたいな。苦しい。
何が言いたいのか分からなくなってきた。わたしも幸せになりたい。それだけだったのかも。きっと今も幸せなはずなのに。
本当に別に病んでなくて、ただ、自分に自信がない。
・わたしの好きなものはいつも誰かに否定されていて、そうしたらわたしまで否定された気持ちになる。
・顔がかわいいってどんな気持ち?
・素敵な人って全部が素敵。なんで? それでいて、別に素敵じゃない人のことも、好きになることはある。
・死ぬ時はカルモチンがいい。
人生虚しすぎる。それでも、merry jennyのレースジャケットを予約したので、それが届くまでは生きてみる。あと、ローソンに売ってるアンドバイロムアンドのティント結構良かったよ。
まだ見てない景色がたくさんあって、それを知るより前に死ぬのは惜しい。かも。かもかもかもかも。かもしか。