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【秋田県大館市】秋の石田ローズガーデンと秋田犬会館で、薔薇の香りとドデカい犬に包まれたい

 秋田県大館市 (おおだてし) は秋田県の最北に位置し、青森県との境にある。
 恐らくX (旧Twitter) を利用されている、あるいは最近までされていた方であれば1度はこの街にある施設についてのポスト (ツイート) をご覧になったことがあるはずだ。あの「秋田犬会館」があるのはこの街だ。

 大館市には「秋田犬会館」のほかにも大館駅前の「秋田犬の里」や看板犬のいる「ふるさわおんせん」など、秋田犬と出会える施設がたくさんある。
 古い情報もあるが、大館市サイトの下記ページにて秋田犬と出会える施設やイベントなどがまとめられているため、大館市に行かれる際は是非参考にしてほしい。
(一応「出会える」と書いた理由として、犬の体調や機嫌次第ではあるが基本的に眺めるだけで触ることができる施設ではないと思った方がいい。
思わず抱きしめたくなる姿をしているが、知らない人に突然触られたらびっくりしてしまう。そもそも見ているだけで十分幸せになれる)

 大館駅の近くにある秋田犬にまつわる施設といえば「秋田犬の里」だ。大館駅から道路を挟んで向かいにある。
 こちらは秋田県内のお土産や観光案内所などが充実しており、道の駅に近いような施設になっている。

大館駅近くにある上に、駐車場が広く車でも来やすい
毎年山の日に行われる、鳳凰山の大文字焼きの跡がよく見える
忠犬ハチ公は大館市生まれという縁で
渋谷駅から贈呈された車両
裏に設置されている遊具もハチ公だ
中に入ると早速秋田犬
お土産コーナーにも。
さすが秋田犬の里だ。
そして秋田犬の紹介コーナーもある
秋田犬タワー!
そしてガラス越しに秋田犬を見ることができる
今日いたのはその子とその子供たちだ
あら〜〜〜

 そして大館駅から徒歩30分ほどの場所にあるのが「秋田犬会館」と、そのすぐ近くの「石田ローズガーデン」というバラ園だ。バスで行くならば「大館市役所前」で降りると近い。
 まず「石田ローズガーデン」から紹介するが、ここは元々政治家の石田博英 (いしだひろひで) が晩年を過ごし、2300平方メートルに500種類ものバラが植えられた私邸だった。死後大館市に寄贈され、現在は観光地であると共に市民の憩いの場となっている。

大館郷土博物館に展示されていた経歴

 ここのバラが盛りである初夏と秋には「大館バラまつり」が開催され、2023年は9月29日から10月6日まで「大館バラまつり シーズン2」が行われている。

 本来バラは春から初夏にかけて花を咲かす植物であり、四季咲のバラや秋バラは品種改良で生まれたものだという。
 秋に咲く薔薇は1つ1つこそ小ぶりだが色が濃く、香りが強いものが多い。

「石田ローズガーデン」の入り口。
まだ入る前なのに風が吹くたびにバラの香りをふわりと感じる
屋上から眺めるバラ園と大館の景色のコラボレーション
庭園の中に小さなテーブルと椅子もあり
バラの花と大館の景色を楽しめる

 バラの香りを模した香水などは無数にあるが、やはり本物のバラの品のある香りには敵わない。しかし、品種のせいか育て方のせいか秋バラであるせいか、以前初夏に何箇所か行った北海道のバラ園と比べてより香りが丸く奥行きがあるような印象を受けた。これが秋バラの力なのだろうか。
 写真では香りが伝わらないことが非常に残念でならない。

 そしてこの石田ローズガーデンから徒歩1分もかからない目と鼻の先にあるのが「秋田犬会館」だ。

道路からも目立つ場所にある重厚な構えの建物だ
門の上に手のひらサイズの秋田犬。
そして2階の窓にも秋田犬の姿が
玄関を抜けると早速秋田犬のぬいぐるみがお出迎え

 この「秋田犬会館」は博物館法に手指定された正式な博物館ではないものの、3階の博物室は日本唯一の犬種団体の博物館となっている。
 ここでは秋田犬の歴史や背景、大館市の歴史なども学ぶことができる。

元々は狩猟犬として発達してきた秋田犬の歴史は
マタギとは切ってもきれない関係だ。
様々な道具がはるかに発達した現在の狩猟でも
「一犬・二足・三鉄砲」と言われるほどに猟犬の役割は大きい
かつてのマタギの家を再現したエリア
実際にかつて使われていた道具の展示もある
こちらは大館市の郊外にある「老犬神社」に関する展示。
無実の主人を救う為に奔走するも処刑されてしまい
後に怨霊となって近くを通る武士達を祟った猟犬シロを
慰めるために建立されたという悲しい縁起のある神社だ
こちらは以前行った実際の老犬神社の写真。
集落から少し登った山の上にあるが整備されており
地元の人々の信仰を集めていることがわかる
全国と各国の秋田犬保存会の地図もある
世界中の秋田犬保存会の地図。
昔セルビアのウジツェという地方都市で
秋田犬らしき犬を見たが
セルビアの隣国ブルガリアに秋田犬保存会のバルカン支部が
あるので、そこから譲り受けたのかもしれない

 そして月曜、水曜、金曜日には彼らがいる。(撮影などの為にお休みの場合もある)

銀 (手前) とくろべえ (奥)だ!!
ぶっといあんよと凄まじい毛量
この日はわさびもいた
大好きなスタッフの足元に寄り添うわさび
と、思いきやおやつの気配を感じて
ひょっこり顔を出すわさび

 それにしても、改めて見ると秋田犬は本当に大きい。あまりにも大きい上にふわふわしているので思わず笑ってしまう。
 銀とくろべえはこれでも秋田犬の中でも小柄な方らしいが、それでも脚はペットボトルほどの太さがある。
 秋田犬の子犬はぬいぐるみに例えられるが、大きくなった秋田犬はもはやソファーだ。しかもみっちりと毛に覆われたふわふわのソファーだ。

 さらにスタッフの方曰く、まだ換毛期を終えたばかりとのことで、これからさらに毛が増えてもっともふもふになるらしい。
 こんなにもふもふなのに秋田犬の全力ではないのだ。恐ろしいぞ秋田犬。

秋田犬保存会で買い物をしたら
なんとレシートにまで銀とくろべえとわさびが。
可愛すぎる

 大館バラまつりは当記事公開翌日の10月6日には終了してしまうが、明後日10月7日からの三連休には郊外のニプロハチ公ドームできりたんぽまつりが開催される。
 気温は肌寒くなってきてはいるが、ますますふわふわになっていく秋田犬たちと共に大館市が熱い季節はこれからかもしれない。

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