思春期に価値観をひっくり返された一冊
「学校というやつは画一的な価値観を押し付けるところだ!」
と思っていた。
いや常々反抗的に感じていたわけではないが、結果的に思春期前半の自分は、成績とか、進路とか、部活とか、恋愛とか、すっかり「学校生活で得た価値観」を疑いもせずに信奉していたように思う。
『ぼくは勉強ができない』(山田詠美/著)という本を姉に薦められて読んだのは、中学2年とか3年とか、それくらいの頃だったと記憶している。
17歳の主人公・秀美くんは、そんな学校の価値観とは全く違う価値観で生きていた。
成績