成功する弱みの見せ方 「文脈」という魔法が、古さを強みにし本物にする
おはようございます!!
今日から新しいお話しをします♪
私が仕事において
最初に従事し教わった先輩は
事あるたびにこう言っていました。
「今あるもので考えて戦え」
「強くなろうとして欲しがるな」
「今の弱い自分を受け入れろ」
「そのうえで何が出来るかを考えまくれ」
と。
では今日も一日よろしくお願いします♪
「文脈」という魔物が古さを強みにして本物にする
「日本一小さい遊園地」の再生物語
はじめに
今回伝えたいことは、「文脈」によって、どんな特徴も強みになるってこと。
普通のテーマパークなら、「古い」はネガティブ要素でしかない。
「昭和の世界観」という文脈なら、古さは魅力になる。
人の頭の中で、「時代遅れ」を「ノスタルジー」に言い換えられたら。
古びた幼稚園は懐かしさを体験できる価値のある存在に生まれ変わる。
弱みの見せ方を変えたら、成功できる。
弱みとの向き合いは、ビジネスだけでなく、人生にも当てはまる。
「文脈」によって、どんな特徴も強みになる
物自体を変えられない時には何を変えたらいいのか?
お客様のかけているメガネを変えてしまうのだ。
絵自体を変えれない時はどうすれば?
額縁を変えてしまうこと。
「文脈」を変えることによって、中身の価値を操作できる。
そういったことを改めて理解させてくれるキッカケをくれたのが「日本一安い遊園地」の「前橋るなぱぁく」♪
仕掛け人の原澤さん
”日本一安い遊園地”として知られる「前橋るなぱぁく」。
昭和の雰囲気満載のレトロな遊園地。
長年低迷していた利用者が近年、右肩上がりで急増。
その改革の仕掛け人が、元銀行員で現在は経営コンサルの原澤宏治さん。
年間来園者、最大142%アップ
もともと、前橋るなぱぁくは前橋市が運営。
年間入園者数は約120万人前後で推移、赤字が続いていた。
そこから、原澤さんは常識破りのアイデアを続々と実行に移した。
多い時には1日の利用者数が1万5000人を超えるまでに生まれ変わらせた。
年間の利用者数は最大171万人にまで増え、今も大胆な改革は進行中。
創立67年の老舗に、なにが起きたのか?
1.レトロで小さな遊園地
その遊園地は、群馬県前橋市にある「前橋るなぱぁく」という。
1954年(昭和29年)に開園した創立67年の老舗。
敷地はサッカーコート2面分ほど。
端から端まで歩いて数分程度の小さな遊園地で、大型遊具も8台しかない。
年間利用者は、なんと最大171万人超。
2017年のGWには、1日の利用者が1万5459人を記録した。
遊具は1回10円か50円で乗れる安さ
創立当初からある国の登録有形文化財にも登録される電動木馬。
それらの小型の遊具は1回10円、8つある大型遊具も1回50円で乗れる。
回数券は500円で11枚ついてくるから、回数券を買えばさらに安い。
なんと入園料は無料。
日本一安い遊園地が、とがった企画を連発して、大いににぎわっている。
2.園長は元銀行員
原澤さんは群馬県の沼田市出身で、県内の銀行で働いていた。
群馬で生まれ育ったからこそ、わかることがあった。
若者が減り企業も衰えて、街の活気が失われていくのを肌で感じていた。
「若者が働き、生活したくなるような地域にしたい」
そういう想いが強く、2004年に独立。
経営コンサルタントとして中小企業の経営改善、地域の活性化を志した。
古いからこそのポテンシャル
まちづくりを事業にする「オリエンタル群馬」という会社。
2015年に「指定管理者」に選ばれた。
その時に、白羽の矢が立ったのが、原澤さん。
原澤さんが一番感じたのは、この施設の持ってるポテンシャル。
このポテンシャルの高さをうまく表に出してあげられる。
そうすれば、お客さんは来るだろうと思った。
3.5日間で6000人が来た「るなぱDEナイト」
原澤さんが注目したのは、遊園地なのに入園料無料という位置づけ。
”るなぱぁく”というのは愛称で、正式名称は前橋し中央児童遊園(公園)。
公園ならだれが来てもいいだろうという発想。
子どもだけじゃなく、大人も楽しめる施設にしようと方針を定めた。
夜の遊園地って夢がある
原澤さんの決断は早い。
就任した年には大人をターゲットにした「るなぱDEナイト」が生まれた。
普段は17時(冬季は16時)に開園する。
夏休み期間中の金曜日に限り18時から21時まで開園した。
アルコールも提供した。
子供の時のあの頃をもう一度
るなぱぁくを卒業して、もう何年もきてないよねっていう大人がいる。
もう一度来園して、るなぱぁくってこんなことやってるんだと思う。
そして、おもしろいじゃんと思ってくれるようにする。
そこからまた自分の子どもを連れてきてくれる。
そういう可能性もあるかなと考えた。
大人に遊具に乗る
実際、夜に来たのをきっかけに、昼間に子どもを連れてくる人も増えた。
遊園地の遊具は「子どもが乗るもの」というイメージがある。
しかし、るなぱぁくには上限年齢はない。
子どもばかりの時には遠慮してしまう大人。
大人ばかりの環境で、軽くお酒が入ると、遊具に乗るようになる。
狙い通り。
遊具で楽しむ大人の声が園内に響く
「るなぱDEナイト」によっての効果はいかに?
スーツ姿の会社員やデート中のカップルなどがあふれた。
遊具で楽しむ大人の声が園内に響くようになった。
2018年から、ダンスバトル「夜のダンス選手権」なども開催。
子どもを主役にした夜間開園「るなぱ DE HALLOWEENないと」。
その中で開催させて、相乗効果バツグン。
夕方の2時間だけで2000人
審査の対象は、ダンスの上手い下手ではない。
仮装であったり、「るなぱぁく愛」などが審査対象。
自分の子どもが踊っている姿をカメラに収めようと家族総出で来園する。
そのおかげで、18時間から20時間の開園時間に2000人弱が訪れた。
夜間開園史上最高の来園者を記録。
開園間際までチケット販売の行列が途切れなかったという。
はい!!
今日はここまでとさせてください♪
明日は「4.子ども遊具のボタンを押せる遊園地」からお話します♪
また明日もお会いできるのを楽しみにしております♪