築地市場跡地で東京は世界とエンタメで戦う!
とうとう発表されました!
「築地市場跡地の再開発計画」
東京都は4月19日に、築地市場跡地の再開発事業者として、三井不動産と読売新聞が代表企業とするチームに決定したと発表しました。東京都のホームページに添付されている提案資料は、こちら。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/04/22/documents/12_02.pdf
最適なデベロッパー
築地市場跡地は、東京駅からもほど近く、銀座にも近接した好立地条件なうえ、これほどの規模の開発用地ということで、どのような開発になるのかはわくわくしながらとても注目していました。
長年時間をかけて丁寧にしかけをしていたと想定される三井不動産が事業者として選定されたことにはひとつも驚きがありません。
三井不動産は、日本橋を拠点としてたCOREDOブランドによるオフィスや、パークシリーズによる住宅、ららぽーとでおなじみの商業、
ホテルは、帝国ホテルやハワイのハレクラニを買収していたり、三井ガーデンホテル等、実はホテル開発や運営でもブランド力がある上、実績が多々あります。更に、2020年11月には、エンタメ施設を運営実績がある「東京ドーム」の株式全てを約1,200億円で公開買付けによって取得しました。
ついては、オフィス・住宅・商業・エンタメ施設と全てができるのは、日本広しといえど、三井不動産だけかもしれません。東京中心部に残された最後の20haの土地は任せた、という感じです。
しかも、読売新聞をチーム内に巻き込むことで、改めて野球チームの読売ジャイアンツの試合がここで行われる安定収益性を確保するしたたかさもさすがです。これだけ総合力を発揮する必要があり、用意周到にする必要に準備する必要があるのも、それもそのはず、
この土地は、東京都からの借地になっており、この企業連合は約4,500円/㎡の月額借地代金を東京都に支払わなければなりません。とういうことは、年間で総額
103億円/年 = 4,500円/㎡ × 19万㎡ x 12ヶ月
これだけの土地使用料を東京都に払わなくてはいけないので、東京中心部での開発となると、オフィスやホテルが中心となるのは当然ですし、エンタメ施設も読売ジャイアンツによる安定収益確保をする必要があるのも納得です。収益性が確実な事業者にとっては安定した施設になっていると思います。
世界のエンタメ施設
東京には大規模コンサートをする施設が東京ドームくらいしかない一方、東京ドームはエンタメ施設のファシリティとしては古い時代の施設なので、東京都もこの企業連合もこの希少立地でエンタメ施設として、世界と戦う必要が将来的には出てくるかもしれません。この築地跡地の再開発のほとんどの施設が完成するのが、2032年であと8年後。まぁ、それくらいの時間はかかりますよね。
さて、その頃にはどのようなエンタメ施設ができているでしょうか。
Sphere(スフィア)
まず現在、エンタメ施設として注目を浴びているのは、ラスベガスの「Sphere(スフィア)」これが現時点でのエンタメ施設としてのトップを走っていると思います。ラスベガスは、昔のイメージのカジノの街から、エンターテインメントの街へと変貌を遂げようと号令がかかっています。アメリカは、なんでも1番がいいんです。1番じゃなくてはいけないのです。1番であるからこその資本力でとんでもない施設を作っています。
2023年9月に開業したばかりで、総事業費は23億ドル(約3,500億円)のモンスター施設で、形が球体で外も中もその球体がディスプレイです。もう外もディスプレイだから下の画像のようになんでも投影できて、カメレオンのように変われちゃう。
こけら落とし的に公演されたU2のライブコンサートは、あまりにも人気がありすぐに追加公演されたことで話題になってましたね。正にエンタメのど真ん中な感じです。見たお客さんも「夢をありがとう」とつい口にしてしまう感動のライブ。
Qiddiya City(キディヤ・シティ)
そして、2032年の築地跡地開発がほとんど完成するときの2年前にこちらもほぼ完成する予定になっているとんでもなエンタメ施設が、サウジアラビアの「Qiddiya City(キディヤ・シティ)」です。
こちらは、ドラゴンボールのアミューズメントパークができると最近話題になっていた施設ですね。キディヤ・シティはドラゴンボールだけでなく、2034年に誘致を狙っているワールドカップをするためのスポーツ施設や、その他エリアもすごく、ゲームの世界をそのまま作ってしまうと宣言しています。
詳しくは、こちらの記事を書いてますので、読んでみてください。
https://note.com/kanno_tak/n/nba749fe648e9
ということで、
今、世界から観光地として注目を浴びている日本。
安くておいしい食べ物だったり、歴史的な文化施設があるからということで、観光客を呼び込めておりますが、将来的には、このような世界戦でも戦い、最先端の施設やエンターテイメントがあるから東京行こう!というふうな街になって欲しいなぁと思います。
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