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世界都市ランキング東京3位?本当?

日経新聞で、今年も森記念財団の最新の都市ランキングが掲載されており、東京3位とのことで、「本当か?」そんなに高いかなぁ、という疑問から深堀っていくと、

確かに、単純に都市ランキングって言っても、さまざまな指標があるので、日本以外のシンクタンクが発表する代表的な世界都市ランキングなんかもあっておもしろいので、この辺りを調べてもリアルな東京の位置を見ていきたいと思います。

1. 森記念財団 都市戦略研究所

森記念財団が発表する「Global Power City Index (GPCI)」は、経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通アクセスの6つのカテゴリーに基づいて都市を評価しています​。

上に添付の日経新聞の記事の通りですが、最新のランキングでは、

1位 ロンドン
2位 ニューヨーク
3位 東京

がランクインしています。これらの都市は、それぞれ独自の魅力を持っていますが、特に文化的なインタラクションと交通のアクセスの良さが評価されています。確かに、アクセスは全ての項目に作用して、居住もビジネスも文化形成も全ての基盤にありますので、そう考えると、東京の3位にも納得かもしれません。。。

ロンドンは、文句なしな感じもしますね、その豊富な文化施設や国際的な航空ネットワークで1位に輝きました。また、ロンドンには世界的に有名な美術館や劇場が多く、年間を通じて多くの観光客を引きつけています。
ニューヨークは、経済と研究・開発でトップの評価を受けましたが、環境や住みやすさの面では改善の余地があります。
東京は、文化交流や住みやすさで評価を上げ、総合的な魅力を保っています。特に、東京はその多様な文化イベントや高品質な公共交通システムで知られています。

それぞれの街のランキングの評価とランキングが、イメージとなーんとなく一致する気がします。発展して成熟した歴史の長さも違うので、この確固たる地位を崩すのは難しいかもしれません。

2. Economist Intelligence Unit (EIU) - Global Liveability Index

次に紹介するのは、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表する「Global Liveability Index」です。このランキングは、安定性、医療、文化・環境、教育、インフラの5つのカテゴリーに基づいて都市の住みやすさを評価しています。

最新のランキングでは、

1位 ウィーン
2位 コペンハーゲン
3位 チューリッヒ

このランキングは、森記念財団のものと全然違います。森記念財団が街の総合的な「磁力」みたいなものを評価しているのに対して、こちらは「生活の質(住みやすさ)」を評価している感じです。

ウィーンは、治安の良さや高品質な医療、豊かな文化環境が評価されており、ウィーンの市内には、美しい公園や歴史的な建造物が多く、散策するだけでも心が癒されます。

コペンハーゲンも、環境の持続可能性や教育の質の高さが評価されています。この都市は、自転車利用が盛んで、エコフレンドリーな都市としても知られているので納得なランキングです。チューリッヒは、経済の安定性と生活の質が高く評価されました。スイスの金融中心地としても有名なチューリッヒは、高い生活水準と安全な環境を提供しています。

3. Knight Frank - Global Cities Index

最後に取り上げるのは、不動産調査やコンサルでも有名なナイトフランクが発表する「Global Cities Index」です。このランキングは、経済パフォーマンス、不動産市場、投資魅力の3つのカテゴリーに基づいて都市を評価します​。 最新のランキングでは、ロンドンが再び首位を獲得し、続いてニューヨーク、パリがランクインしています。

ロンドンは、経済活動と不動産市場の活況が評価されました。たとえば、ロンドンの不動産市場は世界でも有数の規模を誇り、相変わらず、多くの投資家が注目しています。ニューヨークは、世界の金融センターとしての地位を維持し、パリは文化的な魅力と投資の魅力で高い評価を受けました。パリは、その美しい街並みと豊かな歴史、文化的なイベントが多く、訪れる人々を魅了し続けています。

東京は4位にランクインしており、こちらの評価でも高い順位ですね。順位づけの根拠なんかを見てみても、不動産投資の観点からの全体評価になっているかと思います。ロンドン強いですね。

各ランキングの違いと魅力

これらのランキングの違いは、それぞれが重視する評価基準や視点の違いに起因していました。GPCIは、都市の総合的な力を評価し、経済や文化交流、交通アクセスなど多岐にわたる要素をカバーしており、EIUのランキングは、主に住みやすさに焦点を当て、生活の質や安全性を重視しています。ナイトフランクのランキングは、不動産市場や投資環境に重点を置き、特にビジネスパフォーマンスを評価しています。

都市ランキングを通じて、世界の都市の魅力や特徴を知れて、面白い発見が多々ありました。最近の都市関連のニュースからすると、都市ランキングにはドバイやUAEやデリーなんかが入ってくると思ったのですが、これは先読みしすぎていることが分かります。

現時点ではまだ、新都心ではなくて従来からの都心がランキングの中心であることが良く分かりますし、評価内容からはその通りと納得です。

私たちが次に訪れる場所や、長く住む場所を選ぶ際に、これらの情報を活用することで、より豊かな生活を送る手助けとなるでしょうか、今の評価か将来の評価か、いづれにせよ先入観なしに都市ごとの違いや魅力を理解できたのは大きな発見です!

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