スポーツシューズ足のトラブル ジュニア編その③
2022年10月8日(土)岩手県花巻市でミニバス所属の児童・保護者に向けてバッシュの正しい選び方・履き方の講演をさせていただきました。
その内容の一部を紹介致します。
ミニバス年代の怪我は捻挫が多い
バスケットボールは他の競技と比べ怪我の発生頻度は高く、世代別では男女とも小学生高学年、10 代(特に小学校高学年)では足関節捻挫の割合が高いと報告されています。
捻挫は確り治さないと繰り返し、その後に影響を及ぼすことが多い怪我の一つです。
先ずは捻挫をしないこと、万が一捻挫をした場合は適切な応急処置とその後のケアが肝要です。
捻挫予防、キーワードは踵、サイズ、靴紐
捻挫は、着地時や踏み込んだ時に踵が過剰に倒れ脛と踵骨の間にある距骨が靭帯を伸ばし損傷します。
捻挫を予防するために、シューズ、テーピング、サポーターなどで過剰な踵の倒れこみを防ぐ必要があります。
シューズ(バッシュ)の構造で大事なことは、踵の芯が確りしていること、靴底面が安定していることです。
意外に踵下のクッションが柔らかすぎたり厚いと着地が不安定になる場合もあります。
また、シューズ(バッシュ)が高機能でもサイズを間違えていると踵の抑えは弱くなります。
選ぶ際は中敷きを外し、中敷きに立って、つま先の隙間は1.5㎝程度が理想です。
宇都宮ブレックスの田臥勇太選手は自身の怪我の経験から靴紐を締めるのに15分かけているのは有名な話です。
プレー前に靴紐を締めるのはシューズと足を一体化してシューズの機能を最大限に発揮させる必要不可欠なルーティーンです。
つづく、次回はバスケットボールでのスポーツ障害について