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靴のEは幅の表記ではありません

TVショッピングで靴の販売を見ていると、「幅広4Eタイプの軽量柔らかいシューズが何と2足で¥9,800(税込)」よくあるフレーズです。

幅広軽量柔らかいお買い得を強調するのは靴販売の常套手段(じょうとうしゅだん)です。

靴のトラブルは、窮屈、痛い、擦れたなど誰でも一度は経験して、それがゆとりある靴の購入に向かわせる要因なのだと思います。

靴底などに表記されているEとは?

E、EE、EEE、EEEEの表示は太さでEが多いほど太いことになりますが、決して幅の表記ではありません。

・足のは、一番広い母指から小指のつけ根の長さを足幅(ソクフク)といいます。

足幅

・足の太さは、足幅と同じまわりを一周した長さを足囲(ソクイ)といいます。


足囲


日本の靴はJIS(日本工業規格)に基づき考えられていて、

例えば靴にかかれている表記が23.5㎝は足長(踵~爪先までの足の長さ)、3Eは足囲(親指~小指の付根の周囲長:太さ)を示しています。

つまり、足長:23.5㎝、足囲(太さ):3Eの方が履いておさまる靴となります。

実際は中敷きに足を載せてみないと分からない

23.5㎝左が3Eで右が4Eの靴、靴底の幅は3Eの方が広い

写真の靴で幅を比較をすると、左の靴(3E)の方が右の靴(4E)より広いことがわかります。

幅ではなくて太さの表記なのでデザインによってはよくあることです。

幅広の靴をTVショッピングで購入したら痛かった


【トラブル例】
今履いている靴が4Eで合っているからとTVショッピングでも幅広4Eの靴を購入し履いたら痛かった。

このようなトラブルを経験した方も相当数いると思います。

幅広4Eより太い4Eと説明して欲しいのですが、太ければ横に幅広くなる意味では間違いではありません。

ただ、幅広だから絶対安心ということはありません。

足は年々変化している

幅は広くなっても太さはさほど変わらない

“20代の頃に履けたお気に入りの靴が今は履けない”

靴幅を伸ばして欲しいと依頼されることが良くあります。

外反母趾の場合だと今は幅が4Eで太さはE、20代の頃は幅が2Eで太さはEだった方も多いと思います。

幅広くなっても意外に太さの変化なく、形態は平べったくなったということです。

この場合、無理に伸ばしても指のつけ根の上部に隙間が空いて足がすべり痛くなることもあります。

足は年々変化しますので今の自分の足のサイズと特徴を知り、やはり靴は履いて歩いてからの購入をお勧め致します。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。


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