シニアサンダル(つっかけ)に潜む危険性 その①
オードリー・ヘップバーンが履いていたサンダル
便利なサンダルはシニアにも大人気ですが、シニアのサンダル履きには注意が必要です。
サンダルも様々なデザインがありますが、多くのシニアが日常的に履いているのは“つっかけ”だと思います。
因みに“つっかけ”のことを業界用語では「ヘップ」とか「ヘップサンダル」と言います。
「ヘップ」の語源は映画「ローマの休日」で、女優のオードリー・ヘップバーンが“つっかけ”タイプ(踵の芯がない)のサンダルを履いていたことから「ヘップ」になったといわれています。
シニアの転倒リスクが高い履物 “つっかけ”
“つっかけ”は履きやすさとは裏腹に転倒しやすい履物です。
東京都生活文化局消費生活部平成26年9月調べでは、シニアの転倒リスクが高い履物ランキング第1位が“つっかけ”です。第2位は“スリッパ”です。
何れもつまずきそうになってヒヤリ・ハットした。また、実際につまずき転倒し怪我をした数値が高く報告されています。
シニアの転倒は、怪我につながりそれが原因で日常生活に支障をきたすことになる場合も多々あります。
“つっかけ”は長く歩くことを想定した履物ではなく、ちょっと“つっかけ”るがその役割です。
便利だからとつい履いてしまいがちな“つっかけ”、しかし、履きやすいが歩くと脱げやすい履物です。
履物が足と一体化できないと、脱げないように足関節を動かさない歩き方(つま先を上げない)になります。
結果としてつまずいて転倒しやすくなります。
つづく