長ぐつ、足のトラブルに要注意
前々回は安全靴、前回はナースサンダル・シューズについてお伝えしましたが、今回は職域シューズ第3弾、長ぐつも足のトラブルに要注意です。
長ぐつを履いて仕事する農業、食品加工関係などの方も膝、腰のトラブルが多い
長ぐつを履いて仕事をしている方の多くが膝痛、腰痛などで悩んでいます。
長時間の立ち仕事や中腰での作業、重いモノを持つなど膝腰に負担がかかっていることは容易に想像できます。
長ぐつと膝痛、腰痛が直接関連する文献は少ないようですが、長ぐつを長時間履くことでの膝痛、腰痛は否定できません。
長ぐつは“ゆったり”設計で足のサポートが弱い
長ぐつは主にゴムで出来ていますが、ゴアテックスと違い透湿防水性はないので靴内部の蒸れが残りやすい問題があります。
そこで、内部空間を大きくし足が動くことで蒸れを排出するように考えられています。
つまり、普通の靴と違い“ゆったり”していて足のサポートが弱い構造となります。
人間には歩く時に足を柔らかくして衝撃を吸収、蹴り出す時は足を固くして推進するアーチ(土踏まず)機能があります。
他の履物なら加齢でアーチ機能が弱くなっても多少のサポートはありますが、残念ながら長ぐつには動く足のサポートはありません。
労働者も年々高齢化し長ぐつを履くことで、膝、腰の問題を大きくする一因なっています。
現状での解決策
少ないですが動く足のサポートを考慮した長ぐつもありますので、足に合う長ぐつを履くことが大事だと思います。
POINT☞底が厚くて確りした長ぐつを選ぶ
POINT☞底が薄いロール底や靴底が柔らかい長ぐつは避ける
POINT☞足のサイズを確認し間違えたサイズ(大きい)を履かない
インソール(機能的な中敷き)を試してみる方法もありますが、長ぐつはインソール形状を活かせない場合もあるので注意が必要です。
インソールは信頼できるインソール工房にご相談ください。